【感想・ネタバレ】お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解のレビュー

あらすじ

マネー系名著200冊を読破したチャンネル登録者数10万人超えのYouTuberが執筆

名著のエッセンスを抽出しながら、投資の結論を導きます。200冊を読んだ結果として著者がたどり着いたのは、「コアサテライト投資」。さまざまな投資の手法がある中、なぜコアサテライト投資なのか。その答えを名著の内容を解説しながら紐解きます。

基礎的なポートフォリオの考え方からレバレッジETFなど近年話題の投資手法までがわかる、骨太な1冊です。

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Posted by ブクログ

タザキ
サラリーマン投資家YouTuber。投資本の要約を発信するYouTubeチャンネル「聞いてわかる投資本要約チャンネル」は月間50万PV。大学時代に投資のゼミに出合い、卒業後も余剰資金で投資を続ける。国立大学卒業後、IT企業に勤務。自らの努力だけで会社からの給料を上げることに限界を感じ、投資こそが日本で豊かになるための最短の方法だと考える。本好きが高じて自分の学びをYouTubeで発信したところ、想像以上の反響を呼び、3年間でチャンネル登録者が10万人を超える。現在も週4日勤務の正社員を続けながら、YouTubeやVoicyで投資初心者から中級者までをターゲットに投資情報を発信。2人の子を持つ父。

「日本は世界でも珍しいほど、長い間平均給与が伸びていません。経済成長自体が鈍化しており、企業の貯金といえる内部留保率も高いのです。今後も大幅な給料アップは期待できそうにありません。「これでは資産形成なんてできない」と思うかもしれませんが、実は持っている人は持っています。野村総合研究所のデータによると、日本の富裕層(純資産 1億円以上)は約 124万世帯。これは「純金融資産」で、不動産は入っていません。  次に世界との比較を見てみましょう。クレディ・スイスが公表している、世界の「個人資産」を調べたレポートがあります。ここでの「個人資産」は、金融資産と不動産の合計から、借金を差し引いた額です。こちらによると、日本のミリオネア(調査時点の為替レートで資産 100万ドル =約 1億 1000万円)は、 2021年時点で約 366万人もいるということでした。  野村総合研究所のデータでは準富裕層(金融資産だけで 5000万円以上 1億円未満)が約 341万世帯もあったので、土地や持ち家などの不動産資産も含めたら 100万ドルを超えていてもおかしくありません。  この 366万人という数字は、世界でも第 3位の数字です。 1位はアメリカ(約 2195万人)、 2位は中国(約 528万人)です。いまだに日本は、世界の中でも「お金持ちの人が多い国」といえます。  日本でお金持ち(仮にミリオネア)になることは、そんなに難しいことなのでしょうか。私は、「ある程度、時間をかければ」日本人でミリオネアになるのは難しいことではないと思っています。  なにせ日本には約 366万人もいるのです。持ち家も含めての数字ですが、たとえ持ち家を含めなくても、準富裕層以上は約 474万世帯(超富裕層 9万世帯 +富裕層 124万世帯 +準富裕層 341万世帯)もいるのです。日本の世帯数は約 4800万世帯ですので、およそ 10世帯に 1世帯はミリオネアに近いか、それ以上と考えられます。  資産 10億円と言われると、起業して大成功でもしないかぎり難しいでしょう。しかし、資産 1億円レベルなら、サラリーマンや普通のフリーランスなどの小規模事業主でも、十分可能です。一流企業で出世しなくても、カリスマ起業家にならなくても、何かに秀でた芸能人にならなくても、ミリオネアは「庶民」でも十分狙えるのです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著


「普通の身なりで、普通の仕事をして、普通の場所に住んでいる、一見となり近所にいそうなお父さんが、実は「億万長者」なんてことが意外にあります。資産を見せびらかしたり、ブランド品、ぜいたく品を周囲に見せつけたりすることはありません。彼らは、自分の成功を自慢するメリットよりも、デメリットのほうが大きいことを理解しています。それに、わざわざ人に誇示しなくても、精神的に充実しているのでしょう。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「お金持ちの 8割以上は、自力で成功した勉強家  となりの億万長者たちは大変な勉強家です。と言っても、学生時代の成績は特に良かったわけでもありません。むしろ、教師などから「平均以下の能力」と決め付けられたことで、挑戦することを学んだと答えています。大人になってからも勉強を続けており、資産運用に関する研究や計画づくりに、そうでない人よりも多くの時間をかけています。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著


「突然ですが、今持っている「 100万円」は 1年後も「 100万円」だと思いますか。この人は唐突に何を言っているんだ、と思うかもしれません。たしかに、「現金を金庫においていたら、 1万円札 100枚の束が 105枚に増えていました!」なんてことは、当然ありません。  しかし、金融の世界では、お金は「増えるべきもの」と考えます。それは、「貨幣の時間価値」が考慮されるためです。これはアカデミックな知識です。しかし、お金の本質を知るために大切な概念ですから、金融リテラシーとして触れておきたいと思います。少しだけ数式が登場しますが、なんとなく理解できれば十分なので、雰囲気をつかんでいただけたら幸いです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「「お金を貸すだけで利息を取るなんて!  金の亡者か!」と思うかもしれませんが、皆さんもきっと同じことをしているはずです。それは銀行預金です。銀行預金は、銀行に預かってもらうものと思っていませんか。銀行にお金を預けるとき、私たちは銀行にお金を「貸してあげて」いるのです。銀行はそのお金を使ってさらに貸し付けて儲けています。  お金の貸し借りがあるところに利息が発生する。これらはすべて、貨幣の「時間価値」を考えると当然のことなのです。消費者金融なんて利息を 18%くらい取ります。すごいビジネスですよね。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著



「「家」の場合はどうでしょうか。今、 3000万円が手元にあるとします。この 3000万円には、年利 5%で運用すれば 30年後に「約 1億 3000万円」になる力が秘められています。しかし、普通の人はその力を利用しません。資産価値が目減りしてしまう「マイホーム」という「物」に変えてしまいます。日本では多くの地域で、 30年後の家の資産価値が買ったときの値段を下回るでしょう。  ただし私は、それが絶対悪いとは言っていません。「価値」は人それぞれの感じ方があります。先ほどの式は単なる理屈の話です。 30年間、家族と共に唯一無二の空間で過ごす経験や、自分の城を持つという心理的満足感の価値は、 1億 3000万円を大きく上回る、という考え方の人がいてもいいと思っています。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「まとめると、お金を使うときには今の金額だけでなく、その金額の「将来価値」を捨ててまで欲しいかどうかを検討材料にしてはどうか、と言いたいのです。それでも、買うに値すると思うのであれば投資なんかせずに買ったほうがいいし、将来価値を考えてそこまでの価値はないなと思うのであれば、投資に回したほうがいいのです。  人がそれぞれ心の中に持っている「時間割引率」には、個人差があります。時間割引率が高いというのは、将来よりも現在の消費を優先することです。資産における負債比率が高い人の時間割引率は、そうでない人よりも高いことがわかっています。現在の楽しみを優先するあまり、借金をもいとわないためです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「例えば、こんなケースがあります。 20歳の頃に 100万円で体験できる経験を先延ばしして、それを収益率 5%で投資します。 60歳になる 40年後には、約 700万円の価値になります。しっかり増えていますよね。しかし、 20歳なら 100万円で得られた大きさの「感動」を、 60歳になってからでは 1000万円を払っても得られない場合があります。  アメリカのミリオネア、ビル・パーキンス氏による著書『 DIE WITH ZERO』では、人生を最大限に楽しむ方法は「経験の最大化」であり、経験は、思い出という配当を与えてくれるとしています。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「思い出は配当のように、ずっと喜びを与え続けてくれるもので、積み重なっていくのです。これは、「若い頃にしかできない経験」をしっかり積んでいたからこそできることでもあります。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「 オーストラリア人の介護者で、多くの患者を看取ってきたブロニー・ウェア氏が、余命わずかな患者に共通する5つの後悔をテーマにしたブログを書き、大きな話題を呼びました。 2012年に日本でもその内容をまとめた書籍、『死ぬ瞬間の5つの後悔』が発売されています。男女合計でのベスト 5がこちらです。  

1位:他人の期待に従うのではなく自分自身に忠実に生きる勇気を持てば良かった  
2位:そんなに働きすぎなければ良かった  
3位:自分の気持ちを表現する勇気を持てば良かった  
4位:もっと友達と連絡を取り合えば良かった  
5位:自分をもっと幸せにさせたら良かった」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著


「そして、お金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していきます。価値を引き出す能力が高い若い頃にお金を使うことで、人生の幸福度は高まり、たくさんの「思い出配当」をつくれます。  注意したいのは、歳をとるにつれて、同じ金額を使っても喜びを見出しにくくなること。ならば、若いうちに使ったほうがいいとも言えるでしょう。「良い経験」には「賞味期限」を決め、金融投資よりも優先して予算に組み入れましょう。まあ、私自身も高齢者になったことがないので、そのときの「感情」に関しては想像するしかありませんが……。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「 しかし、若い年齢で年間生活費の 25倍を用意するのはなかなか簡単ではありません。月の生活費を 25万円使うとしたら 7500万円、月 30万円なら 9000万円が必要という計算になってしまいます。一般的に、かなりの大金といえます。  収入が平均的で、ハイリスクな投資をしないとすると、若い時代の経験にほとんどお金を使わずに、収入をひたすら投資に回してようやく達成できる数字かもしれません。実際、 FIREを目指して節約生活を頑張っている人もいるかもしれません。しかし、本当にそれであなたは満足のいく生活を送れるのでしょうか。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「トリニティスタディによれば、「株式:債券比率 = 75: 25」、引き出し率 4%で 30年リタイア生活を送った場合、 30年後の資産額は平均で 9倍、中央値でも 8倍以上に増えることになっています。 50歳のときに 7500万円の資産をもって FIREしたとすると、 80歳で 6億円以上が残っていることになります。資産をとにかく最大化させることに、私は違和感を覚えます。せめて、まだ体が動く 50代、 60代のうちに、たくさんの思い出をつくるために使うべきなのではないでしょうか。正直な話、 80歳まで 6億円もとっておいて、一体その人は何に備えているのかと疑問に思います。残りの人生でそのお金を使い切ることは、まず無理でしょう。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「前項でも登場した『 DIE WITH ZERO』では、資産のピークを「金額」で決めるのではなく「時期」で決めるべきだと主張しています。その時期とは、健康状態を示す「生物学的年齢」です。健康状態は人により異なるため、資産を減らし始める年齢も異なりますが、おおむね実年齢で 45歳 ~ 60歳からは資産を減らしていくべきとしています。「金額」を目標にしてしまうと、「たとえ何年かかってもその金額を目指すべき」という意味合いが込められてしまいます。人生を楽しむには、お金だけでなく健康と時間も必要です。お金は増えれば増えるほど複利の力でもっと増やしやすくなります。けれども、「時間」は有限です。「健康」も努力して保つことはできますが、基本的にはどんどん衰えていくものです。目標額まであともう少しを貯めるために、リタイアを 5年先に延ばしたとして、それにより年齢を重ねて体力が衰えたら、たとえお金があっても、そのお金を使ってできることが限られてしまいます。つまり、人生の幸福度を上げる機会を逸することになるのです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「 投資というのは、短期的に見れば「マイナスサムゲーム」です。全員の賭け金から、手数料を取る証券会社や運用会社が持ち分を取り、その残りを参加者が取り合うからです。勝つ者もいて負ける者もいますが、全体では手数料分がマイナスになります。これは、 F Xやカジノと同じ原理です。株の「デイトレード」も同じです。短期投資は完全にマイナスサムゲームで、誰かの勝ちは誰かの負けです。唯一絶対に勝つのが、手数料を取る証券会社です。  しかし、同じ株でも「長期投資」になれば話は変わってきます。長期投資になれば、「参加者全員が勝つ」ということがあり得ます。つまり、「プラスサムゲーム」になるのです。それは、投資先の企業が「新たな価値」を生み出してくれているからです。  これらのことからも、余計な資金移動はせず、持ちっぱなしにするほうが良いとわかります。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著


「過去 10回連続で表が出たとしても、 11回目に表が出るか裏が出るかの確率は 50%ずつです。過去の影響をまったく受けないからです。上昇か下降かの博打で、当たる確率は常に 50%になります。参加者が大勢いる中の一人が、偶然に偶然を重ね、何十連勝する可能性もあります。その人は、自分の考えを世の中に発信し、カリスマ投資家などと呼ばれるかもしれません。『ブラック・スワン』でお馴染みのナシーム・ニコラス・タレブ氏は、著書『まぐれ──投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』の中で、そのような現象には「生存者バイアス」があるとし、運や偶然が投資に与える影響が大きいことを意味しています。つまり、よく言われる「猿のダーツ投げ」のようなものだという話ですね。多くの猿にダーツを投げさせれば、偶然にも的の中心に当てる猿が何匹かいてもおかしくありません。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「1697年にオーストラリアで「黒い白鳥」が発見されるまで、人々は白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑っていませんでした。白色以外の白鳥を見た経験のある人は誰もおらず、学者たちも白以外の白鳥がいる証拠などないと信じていました。はじめて黒い白鳥が発見されたとき、鳥類学者や専門家は驚いたことでしょう。そしてそのような「ブラック・スワン」は、金融の世界や拡張化された現代のあらゆる場所に発生しうるのです。  ナシーム・ニコラス・タレブ氏の『ブラック・スワン[上][下]』(以降『ブラック・スワン』)によれば、ブラック・スワンとは次のようなものです。 ① 異常であること(過去に予兆はなく、普通に考えられる範囲の外側にあること) ② とても大きな衝撃があること ③ 異常であるにもかかわらず、私たち人間は生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「また人と同じだと安心してしまう「ハーディング効果」も、バブルを加速させます。日本人は特に「人と同じだと安心」というバイアスが強いと言われています。  これらの群れが引き起こす行動によって、多くの人が人気銘柄や流行りに「自分も勝ち馬に乗りたい」と考え飛びついてしまいます。駆け込み乗車したくなる気持ちは仕方のないことですが、バブルの特徴が当てはまる場合は慎重な判断を下さなければなりません。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「そう考えると、「自分はどんな投資をすべきなのか?」を突き詰めた結果、投資計画が人生計画そのものになってくるのも当然かもしれません。お金の問題は、人生のあらゆる場面に関係し、大きな影響を及ぼします。  そして話を良い意味でやっかいにしてしまう理由は、投資をすると人生の選択肢がとてつもなく広がる可能性があるということです。今まで諦めていた夢や、想像もしていなかったようなことにも、手が届く可能性が出てくるのです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

「こんなに「お金、お金」と言っていますが、それは、言ってしまえば、お金のことを気にしないためです。お金よりも大事なことにきちんと向き合うために、お金の勉強をして、投資の計画を立てているのです。  挑戦したいことがあるのに、子どもの夢を応援してあげたいのに、妻を連れて行きたい場所があるのに、潜在意識の底で「お金」がメンタルブロックになって可能性を捨ててしまうことが、私は嫌なのです。」

—『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』タザキ著

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目的
本当に自分にバリュー投資が向いているのか自信がないので、他にどのような投資があるのか知りたかったので、この本を選んだ。
また著者は、お金の本を200冊以上読んでいたので、投資以外のことも勉強できると思ったので。

感想
まず投資を始める前にとても参考になった本。まず投資とは何か、またどのような投資方法があるか、リスクヘッジの仕方がわかりやすく書かれていた。自分は、コア・サテライト投資をしようと思う。
コアは今まで通りS&P500のインデックス投資を継続する。しかし、この本では、米国経済より全世界株投資を推奨していた。
サテライトは、個別株投資と不動産投資、仮想通貨に分散する予定。
また、売却手数料をかけずにできるノーセルリバランスで定期リバランスをしつつ、大きく変動した場合のみレンジリバランスを盛り込むというアレンジを目指す。
また、株に関する配当控除や損益計算書やキャッシュフロー計算書についても勉強しなければならない。

内容
老後2000万円問題
金融庁の報告では以下の前提で試算された数字に過ぎない
・夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職である
・公的年金等の受給額が19万1880円/月
・毎月の支出が26万3718円/月
・30年後(夫95歳、妻90歳)まで夫婦ともに健在である場合の不足額

投資は「プライムサムゲーム」
プライムサムゲームとは、ゲーム参加者の利得合計がプラスになるゲーム
2018年に始まったつみたてNISA制度は、開始から3年経った2021年7月、対象投資信託の全てが含み益になる

「収入>支出」を保ち、標準的な投資へお金を回し続けている
投資元本を確保できるのは単純に収入が多い人ではない。自己の心理をコントロールし、冷静に予算管理できる人。

お金持ちの8割以上は、自力で成功した勉強家
多くの億万長者はプロにアドバイスを求めるより「自分が独学で研究したこと」の方が蓄財の上で役に立つと認識している

お金を使う時には今の金額だけではなく、その金額の「将来価値」を捨ててまで欲しいかどうかを検討材料にする

税金を考えて運用資金を選ぶ
日本の株式や投資信託は、配当控除を使って最大で5%まで税金を減らすことができる。

適度に取り崩しながら運用をするのが「幸福度の最大化」

資産と考えられている住宅や車は、配当や利子を与えてくれず、むしろ税金、駐車場代、車検代、修理代など、維持費がかかり続けるものは負債

住宅ローンの利用価値
個人が投資のために借りられる唯一といっていい借金が、住宅ローン
もし、ローンを組んで家を買う人は、株式を中心にした資産形成を先にすべき。
若いうちから計画的に資産形成をすれば、金融資産からインカムゲインで家賃を支払うという選択肢もある。

投資は「敗者のゲーム」
理由は、ミスを少なくする方が、結果的に勝ちやすい
ミスを少なくするとは、資金を移動するほど、ミスが発生する確率が高まる。
ここでのミスとは
①タイミングのミス
②移動先でのミス
③投資期間のミス
短期時に見れば、マイナスサムゲーム
長期的に見れば、プラスサムゲーム

投資をする際、手数料を気にしないことがいかに愚か
投資信託の商品は、①買い付け手数料②信託報酬③売却手数料
①と③はスポットでかかる費用 

複利の効果
「長期投資はリスクを増やすのか❓減らすのか❓」
発生確率をリスクとするなら、短期投資の方が、リスクは高くなり、潜在的な損失額の大きさをリスクとするなら、長期投資の方がリスクが高い
しかし、複利を加えるとリスクを変えずに平均リターンが収益率が高くなる。(P111参照)

キャピタルゲインとは、値上がり益
キャピタルゲインとは、保有中にもらえる利子や配当
若く時間もある「資産形成期」はキャピタルゲインを伸ばすのが最優先
引退時期が近づいてきたら配当資産に切り替える

まずまずの企業をとびきり安く買うよりも、とびきり良い企業をまずまずの価格で買う方がはるかに良い
割安銘柄の分析だけではなく、それに加え成長性も加味するよう
資産配分のリバランスをすることによって、必ずリスクを減らすことができる。自分のニーズと性格に合った資産配分比率をキープできる
リバランス方法は、「売却➕買い増し」が一般的だが、「買い増しのみ」でリバランスする方法もある。
このことを、「ノーセルリバランス」という
リバランスにも「定期リバランス」と「レンジリバランス」がある。
定期リバランスは、一般的に1年に1回。
レンジリバランスは、資金配分の実績をチェックし、基本方針とのずれを修正する。
この本では、売却手数料をかけずにできるノーセルリバランスで定期リバランスを推奨している。大きく変動した場合のみレンジリバランスを盛り込むというアレンジもあり‼️

インデックス運用にオリジナリティを加える

コア・サテライト投資とは、コア(中核)でパッシブ運用(インデックス投資)で得られるリターンを狙い、サテライト(衛星)で、個別株、不動産、仮想通貨でアクティブなリターンを狙う手法。
インデックス運用で確実に市場平均をとりつつ、決められた予算内でテンバガーを狙うようなアクティブ運用を行えば、リスクを限定的にできる。
この投資のいいところは、比率を変えることでリスク許容度を調整しやすい

損切りのルール
入る前に、どこで出るかを決めておくことだ。ーーブルース・コフナー
買った理由が崩れた時に損切りする
購入に至るまでの経緯や自分なりの分析、損切りすべきラインなどを購入時にメモしておくことで、後からバイアスのかかった状態でルールを変更することもなくなるから

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

投資のエッセンスが凝縮された本。投資の名著は多数あるけど、数ある投資本で述べられた知識がもれなく掲載されているため、この一冊で十分であるくらいの内容の濃さであった。

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

・投資は敗者のゲーム。攻めて大勝利を目指すのではなく、ミスを少なくすることが結果的に勝利に繋がりやすい。余計な資金移動をしない。
・失敗しないことがポイント。アクティブな投資をしたいなら年単位で相場を見ることに慣れる必要がある。つまり、練習期間が必要。
・ウォーレン・バフェットは妻に遺産の9割をS&Pと連動するインデックスファンド、1割を短期国債で運用することを説いた。
・資産形成期にはキャピタルゲインを、引退時期が近づいたり、目標金額に近づいてきた場合はインカムゲインメインで考える。ただし、無理は配当性向ではないか、キャピタルリスクも併せて検討する必要がある。
・まずまずの企業を安く買うよりも、とびきり良い企業をまずまずの値段で買うほうが賢明。ハイリスク・ハイリターンの中小銘柄は情報格差があり、適正価格を見出しづらい。
・投資信託の発展により市場の暴落時にまとめて売られ、優良企業が本質的価値とは無関係に値下がりする傾向がある。このギャップがチャンスになる。
・人間は近視眼的に損失を回避したがるが、本来はファンダメンタルズによる適正価格を基準に割安銘柄を金融危機時にきっちりと買い増しできれば利益は生まれる。マーケットの状態に関わらず、感情の要素を完全に排除する。
・参入する前に出口戦略を事前に考えておく。購入理由や損失限度額を設定することでバイアスのかかった状態で自らルールを変更してしまうことがなくなる。
・口座残高を見ると41%は損失を目にする。プロスペクト理論では損失を利益の2倍評価してしまう。毎日口座を見る必要は本来は無い。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

楽天デジタル版を読む。お金の名著200冊を目的ごとに分類して、秩序だって解説されている。バイブル的に使えそう。
述べられている事も、よく練り込んだ話ばかりで手元に置きたい一冊だと思う。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

投資のフェーズで向き不向きがあります。「資産形成期」にはキャピタルゲインを、「資産活用期」にはインカムゲインを重視するのが良いでしょう。
⇨まだインデックスの投資信託がいいかな。

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2023年02月25日

Posted by ブクログ

【投資の正解】
お金にまつわる著書はたくさんありますが、この著者であるタザキさんは名著200冊を読破して、そこから得られた知識に基づく一つの結論を記されています。

私も長い期間にわたり証券業界におりますので、これまで様々な著書や情報を取捨選択してきましたが、この著書では第4章となる「欲望をコントロールする人間心理の理」から一つの正解らしきものを発見しました。

ヒントとしては直感による不合理にどう向き合えるか、人は喜びよりも損失を大きく評価することがどういう行動を取るか、だと理解できました。

お金の世界だけでなく、何事においても合理的な判断を下す際の様々な雑音などから的確な選択をすることは簡単なようで実は難しいということを踏まえて日々生きていこうと思いました。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

コア・サテライト投資、米国株投資、インデックスファンドなどの基本的な用語が分からない株式投資初心者用の本だと思います。

NISAなどの税制優遇についても触れていますが、税金の知識がない方には難しいと思います。

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2023年03月24日

Posted by ブクログ

投資系YouTuberの著者がお金について書かれた本のエッセンスをまとめて自身の考えを書いた一冊。

日本の投資の現状やお金持ちの思考、FIREに達成するための方法
長期投資についてやインデックスファンド、高配当銘柄についての事実なども知ることができました。
アセットアロケーションの考え方や暴落時の対応、リバランスなどの銘柄の構成についてやNISAやiDeCoといった非課税制度の使い方など投資についてざっくりと満遍なく勉強できました。
また、行動経済学からみる投資における人間心理バランスシートを使っての銘柄選択は参考になりました。

読む人によって参考になる部分は変わると感じ
そこから自身の投資に対する考えを固めていく為の一冊だと感じました。

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2023年01月24日

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