あらすじ
■忙しいビジネスパーソンにとって、速読術や多読術が人気ですが、
なかなか使いこなせないという人は多いのではないでしょうか
一方、早く・多く読むことよりも、1冊、1ページ当たりの学びの量を100%以上にすることを重視する本書では、
ビジネス書を読む目的を次のように定義しています
★ビジネス書を読む目的=自分の中に「視点」と「法則」を増やしていくこと
多くのビジネス書は、著者がこれまで経験してきた職業人生が存分に注ぎ込まれています
そこには必ず、著者ならではの物事をとらえるポイント(=視点)や、
「ああなれば→こうなりやすい」という因果関係・ノウハウ(=法則)があります。
本書では「視点読書」「法則読書」として、これらの視点と法則をインプットする方法、
自身のビジネスにおける仮説やソリューションというアウトプットにつなげる方法を、
次の方程式を使って解説していきます。
★何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべきか?(法則)=あなたなりの結論(仮説・解決策)
本書の内容は、類書にあたるさまざまな読書術の本とは、その主張も、得られるスキルも大きく異なっています。
だからこそ、読者であるあなたにとって価値あるものになるはずです。
■多くの書籍は「お金を払った後でしか内容やレベルがわからない」典型的な「経験財」です。
そこで本書では、優れたビジネス書を選ぶ方法についてもお伝えします。
リアル書店・ネット書店それぞれでの本の選び方を読者に寄り添って解説します。
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
視点読書、法則読書といろんな読書の仕方が書いてあり参考になった。ビジネス書の内容を法則にまとめ抽象的にしてまた具体的にまとめていくあと批判読書、表現読書、価値観読書など多岐に渡っていた
Posted by ブクログ
一言で言えば、読書の方程式とは、以下を指す。
何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべきか?(法則)=あなたなりの結論
この視点、法則を用いて思考することで、ネットに転がっているような単なる情報ではなく、自分だけの知識を得られるとしている。
視点、法則と言ってもそれぞれステップがあって、
▪️何を考えるべきか?
「視点読書」ステップ1:
ビジネス書から「視点」を発見する。
「視点読書」ステップ2:
「発見した視点」を抽象化して捉え直す。
▪️どう考えるべきか?
「法則読書」ステップ1:
ビジネス書から「法則」を発見する。
「法則読書」ステップ2:
「法則」を抽象化して捉え直す。
▪️あなたなりの結論
ステップ1:
手書きのメモをメモアプリに転記する。
ステップ2:
イメージトレーニングをしながら日々の仕事に活かす。
ステップ3:
組織の力に変える。
ステップ4:
社会に共有する。
となる。
♦︎第一章♦︎ビジネス書は、成長を加速させるエンジン
ビジネス書を読んだ方が良い理由は5つある。
1.体系化された知識が身につく
→書いてある知識を理解するだけでなく、知識と知識の間にある「関係の理解」ができる。これにより、暗記を越えて、知識を運用していけるようになる。
2.解釈力が身につく
→知識×照らし合わせる背景を見抜く力=解釈力
3.思考力が身につく
→頭の使い方が大事。読書する上で以下を意識すると良い。
①疑問をぶつけながら読む。
②視野・視座・視点の違いを意識しながら読む。
③時の流れを意識しながら読む。
④思考の流れをトレースしながら読む。
→思考のプロセスに対して思考を巡らせ、自分なりの知恵に変えることができれば、再現性の高い思考プロセスを手に入れることができる(「法則」に当たる)。ビジネス書を通して「法則をストックする」習慣を持てれば、情報や知識を越え、自分なりの結論を導き出せるようになる。これは、自身が「正解を探す人」から「正解をつくる人」へ変わることと同じ。
4.応用力が身につく
→「抽象化・法則化」➡︎「具体化」で応用力を身につける。
5.将来に向けた投資になる
→情報を消費して終わるという短期的なスパンではなく、「視点」や「法則」を得られれば、それらは「仮説力」や「アイデア力」となって生涯に渡って役立つ「能力」になる。
♦︎第二章♦︎10倍読書の四大原則
1.「読書量」より「学びの量」
→ビジネス書を読むにあたって重要なのは、「重要な2割を拾って、速く、たくさん読むこと」ではなく、「限られた読書時間の中で、得られる学びを10倍以上にすること」。
2.「フローの情報」より「ストックの情報」
→自分の中に「時代や分野を越えて変わらない法則」が蓄積されていけば、いざというときに目の前で起きた現象を、「時代や分野を越えて変わらない法則」に当てはめてみることで、質の高い答えが素早く導き出せるようになる。これが思考力の源であり、巷で言われる「仮説力」である。
ストックの情報×思考を巡らすこと×その蓄積(=時間)
は、あなたの思考力を劇的に高めてくれる。
3.「視点読書」「法則読書」の2回読みをする
4.同じ分野の「固め読み」をする
→複数の本で共通して主張している、本質とも言うべき内容に気付ける。
それぞれの書籍に書かれた内容が有機的に結びつき、体系的に整理して理解することができる。暗記を越えた「運用能力」が身についていく。
♦︎第三章♦︎視点を増やす「視点読書」
視点はイシューを決める。
視点を発見したら、それを抽象化して捉え直す。
視点の色々
・目的と目標
・目的と手段
・現象と原因
・質と量
・異質と類似
・効果と効率
・有形と無形
・演出と仕組み
・ポジティブとネガティヴ
・増やすと減らす
・多様性と統一性
♦︎第四章♦︎法則を増やす「法則読書」
法則とは、「ああなれば→こうなりやすい」という必然的関係を因果関係として定義している。
事前に「法則」を数多くストックしていれば、目の前で起きている現象に「法則」を当てはめることで、「的を射た」仮説を瞬時に導き出すことができるようになる。つまり、個別に見える物事の間に法則性を見つけることで、実際に経験していないことも、ある程度は予測できるようになる。
また逆に、「こうなってしまったのは(=結果)→こうだからだ(=原因)」というように、結果から原因を逆算することで、問題に対する原因を推測することも可能なのです。