【感想・ネタバレ】吉原手引草のレビュー

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Posted by ブクログ

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前にもこんな構成の本読んだんだけど思い出せない。登場人物がすべて読者=主人公に語り掛けてくるような感じで主人公のセリフをすべて対面の登場人物が
「え?あんたはそんな風ににみえないよ、だって?言ってくれるじゃねーか!」
みたいな感じでそれが自然な流れなので違和感がなくテンポよく読める。また、タイトルにも手引と書かれているように全く吉原を知らない人間がこの本を読めば通風を気取れるくらいに詳しくなれる。つい、ああ、ちょっと行ってくるかってなる。もちろん花魁相手にするような甲斐性はない笑
吉原に関する役職が順に登場し、その会話の流れから失踪した名うての花魁の失踪事件の核が見えてくる。またここにも時代小説特有の人情物語が漂い、やがてようやく主人公の正体も明らかになり失踪に隠れたこの物語の全体が見渡せる。ああ、角も武士の血とは....と唸らせる顛末に吉原花魁遊びをウフフと思っていたのを反省させられた笑

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

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語り手が章ごとに変わっていく語り口です。
語り手ごとに多様な面を見せる花魁。
語り手ごとに、同じ事象に対しても見方が異なっていたり。

何が嘘で何が真実なのか、誰が真実を知っているのかいないのか、読むたびに楽しめそうです。
最後は楼主ではないですが、天晴れと言いたくなりました。
一つの志のために10年以上かけて苦界に身を起き、味方を増やし、志を遂げた葛城は、どんな思いだったのでしょうか。

もう一度読み直してみよう。

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2022年06月12日

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吉原の売れっ子花魁が企てた復讐劇。終盤までは吉原の内情が描写され、何が起こったのかは分からない。終盤に怒涛の展開、面白かった。葛城は復讐のために花魁になったのだろうか?

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2020年10月08日

Posted by ブクログ

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       -20090430

著種曰く「いい意味でも悪い意味でも、今も日本社会には金銭を介在した男女関係が、ある種の文化として存在する。それを代表するのが吉原で、一度書いておきたかった。当時の習俗を忠実に再現することによって現代を逆照射するものがあると思う」と。

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2022年10月20日

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なんで廓とか花魁ってこうも惹かれるんですかね。
春を売るって生業としては最低なのに、どこまでも気高い感じが同性として辛くもあり、誤解を覚悟で言うとちょっとだけ羨ましくもある。どんな境遇にいたって、卑しい奴は卑しいし、尊い人は尊いんだ。自分次第。

葛城は、吉原に来た時から仇討ちだけを心に全てを計算し準備しそして成し遂げたんだとしたら天晴れとしか言いようがない。
"そりゃ、葛城には惚れてたね"って言う廓の人たちが凄く粋。痺れるぜ。

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2022年02月15日

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消えた花魁の謎を追いながら、吉原の光と影をもつまびらいてゆく。
巧い。流石。
松井今朝子氏、廓好きの私には鉄板。

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2015年10月12日

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吉原の売れっ子花魁、葛城がある日突然失踪した。一章ごとに語り手が変わりながら、葛城の失踪の真相が徐々に明らかになる。

吉原を舞台にしているけれど花魁の生活や色恋沙汰はほとんど描写されず、肝心の葛城から真相が語られることもないのだけれど、人々の語りが繋がって、全てが完結する。ミステリー小説としても伏線の回収が見事だった。時代小説が苦手という人にもお勧めしたい一冊だった。

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2023年02月15日

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色々な人に話を聞くにつれて、いなくなった花魁に何が起こったのかが徐々に明らかになっていくのが面白かったです。

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2022年02月23日

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