【感想・ネタバレ】名将名城伝のレビュー

あらすじ

己の城を築くのが“男子の本懐”だった戦国時代、名将たちは如何なる思いを込めて自らの威容を誇ったのか?本書は、乱世にその名を刻んだ男たちが「一国一城の主」に上り詰めるまでの壮絶な生き様や激闘、そして城が消えゆくまでの秘められたドラマを歴史小説の第一人者が説き明かす。「信長が空中に描いた『繁栄の幻』安土城」「全山を要塞化した毛利元就の本拠・吉田郡山城」「武田信玄が巨大な城を築かなかったのは?」「長篠城を救った鳥居強右衛門の勇気」「中仙道を扼する稲葉山城で次々と入れ代わる主」「安土城の両翼の一つを占めた天下第二の名城、坂本城」「不落の要塞、石山本願寺が灰燼に帰したのは?」「奥州仕置きを命じられた家康が、伊達政宗のためにつくった岩出山城」「秀吉の普請好きと不安が、大坂城を巨大にした」など、権力の象徴――城をめぐる栄枯盛衰の物語。本書を読めば、全国の城を訪ねて歩きたくなること間違いなしの一冊だ。

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Posted by ブクログ

比較的有名な戦国武将とその居城にまつわるエピソードを12章の物語で綴る。

城・武将好きの方なら既知のことが多く、マニアの方には物足りないだろう。

しかし、入門書としてはまあまあ、歴史分野で高名な筆者の書く文章も読みやすくてお勧めである。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 12の城とそれにまつわる武将を紹介した津本陽の著書。著書は勿論様々な文献を調べていることを記載しているのであるが、それだけでなく実際に訪れてみて、どうして武将がある行動をとった(或いはとらなかったか)を推測想像で補完しているのであるが、それは荒唐無稽なものではなく、資料によっているからで頷けるところも多々ある。
 どうしても戦国武将となるとその人物に視点がいってしまいがちであるが、もっと城にもフォーカスさせても面白いと思われる。
 しかし滅亡していくまたは、没落していく人物が描かれているが、やはり城により過ぎて、人に重きをおかず、時機を見定められなかったところが主な原因かと学ばされた。
 そろそろまた城巡りをしたくなる一冊ではある。

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2025年06月09日

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