あらすじ
ある事件で昇進の道を絶たれた阿比留は、法月の異動を止めようとせず、失踪課内部には亀裂が広がりつつあった。腐る高城に法月は五年前に交通事故現場から消えた男に関する事件の解決を託す。高城の調査が始まった直後、男が勤めていた会社で爆発事件が発生。犯行声明には失踪した男の署名が記されていた! 緊迫の書き下ろし長篇第六弾
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Posted by ブクログ
【警視庁失踪課シリーズ第6作目】
5作目で真弓は出世の道が閉ざされ、やる気を失う。そのため、法月を失踪課から手放し、異動させてしまう。
その法月から、以前から着手しようとしていた5年経過してしまった失踪事件を置き土産として高城に渡す。
高城の娘は7年前に失踪しており、まだ見つかっていない。その高城に5年前の失踪者を探させることで、娘の件も探すことができるようになる、と信じて法月は高城にその事件を預ける。
5年前に失踪したのは野崎健生。大日本技術総研の創業者の血縁でロボット工学者だが、いい待遇は受けていなかった。
その失踪者の名前で、会社に爆発事件が起きる。高城は事件は許せないが、生きているという望みをかけて失踪者を探す。
今回もいつも捜査しない舞の親族が、大日本技術総研の創業者の血縁と仲がよく、高城が話を聞けるようになったりとキーマンになっているのが面白い。
結局、失踪者は5年前に自殺していて、それを知っている同僚が、今回野崎を警察が探し始めたのをきっかけに事件を起こした。
自殺していた、という事実がとても悲しかった。
そろそろ高城は娘を探しだすのか。気になる。