【感想・ネタバレ】決闘 ネット「光の道」革命のレビュー

あらすじ

2015年をめどに日本中の全所帯に光ケーブルを引き、ブロードバンド環境を整えようという「光の道」構想。「光の道」推進派のソフトバンクの孫社長と、これに「全面不同意」を表明したITジャーナリスト・佐々木氏の“時間無制限・一本勝負”。ツイッター上の果たし状から始まった白熱対談のすべてを収録し、あらたに佐々木氏による「いざ、巌流島へ!」と「ソフトバンクは“モンゴル帝国軍”である」の2章を加筆した増補版。孫正義は“平成の龍馬”になれるのか?

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Posted by ブクログ

光の道構想についての孫正義と佐々木の対談だった。
感想としては、孫正義の構想と実現ありきで考える姿勢に感銘を受けた。
日本のITインフラの現状についても学べた。
・孫正義
光回線を全国津々浦々張り巡らせる事により医療・教育において現状では考えられないほどの利便性・効率性を増す。
今後の日本を考える上で絶対に必要だという主張だった。
これからのブロードバンドを前提としたサービスを展開することが当たり前になる時代において光の道は必ず必要になるという事である。

・佐々木
こいつはなんか感情的で非論理的な部分が孫正義に比べて散見できた。
しかし、主張は割とよい部分もあった。
コンテンツとコンテナとコンベアについて分けてる話はわかりやすかった。特に日本はこのコンテナにあたるプラットホームで負けまくっている。iTunesをはじめ。
ここが大事であり、光は優先事項ではないという主張。

結局、既得権益層の老害がそういった、光の道の構想、プラットホームの海外からの導入を邪魔し、国の発展の阻害になっているということである。
ITゼネコンがNTTデータということがわかった。日本IBMとかも?
とにかく、孫正義は国を想い、かつ、合理的にビジネスを展開でき、かつ、先見性がある点でやはり尊敬できる人物であることがわかった。

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2011年09月18日

Posted by ブクログ

まだ読んでいる最中ですが,久しぶりに鳥肌が立つほどの傑作です.

・なお,内容もさることながら,この書籍は孫正義氏と佐々木俊尚氏がツイッター上のやり取りだけで1対1の対談を実現し,かつそれがU Stream上で生中継されていた,という現実に注目する必要があると思います

・今自分がTwitterやFacebookに急速にはまりつつあるのも,こうした情報インフラを活用できない人は,近い将来確実に生き残れないという危機感を抱いているからです.(新聞やテレビに全く目を通さなくなっても何も困らないと思うし,むしろ有効に活用できる時間が増えると思います.関係各位には恐れ入りますが,本気の改革を望む次第です.)

・危機感というネガティブ表現はいけませんね.こうしたツールの活用が仕事のスタイルに新たな革命を引き起こすと信じています.

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2011年06月26日

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IT関連の仕事をしていない人でも一度は読んでおいたほうがよいと思う。日本の将来にどうITを活かすか、について書かれている。

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2011年01月31日

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孫正義さんと佐々木俊尚さんの論争を、孫さん自ら巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎に擬えらえているけど、「アントニオ猪木vsタイガー•ジェット•シン」の方が近いかも…決して貶すつもりでは無く、一流のエンターテイメントとして楽しめるという意味で。佐々木さんの悪役振りが見事に孫さんを引き立て、最後に感動します
帯の裏にあるように、「光の道」に関する孫さんの発言は、立場上、やもすると自社の利益のためだけと思われがちですが、佐々木さんが悪役になってその意見を攻撃することで、逆に孫さんの本気さ、真意が一層明確になってきます。
「日本の未来を良くしたい!」というお二人の思いだして伝わる本です。

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2010年10月28日

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「光の道」と孫さんの主張がよくわかった。賛同するかどうかはまた別の話として、孫正義という人のエネルギーはすごい。こういう点は素直に見習いたいと思った。

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2012年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 研究室の先輩に貸して頂いた本。とても面白かった。ただ内容が、というより、2人の登場人物の人間性に面白味を覚えた。

 本書は2010年5月13日に行われた孫正義さんと佐々木俊尚による対談のまとめである。当時民主党政権は"光の道構想"を掲げており、その構想の提案・実行者として孫さんが注目を浴びていた。孫さんは当時"国費0円で光ファイバー普及率を100%する"と主張していた。そこへ佐々木俊尚さんがTwitter上で真っ向から反論。これがきっかけとなり、対談が実現した。

 個人的に思うのは、孫さんと佐々木さんは似たような考え方を持っているが、人間の気質としては間反対である、ということだ。孫さんは事業者で、佐々木さんはメディアであることがそれを如実に表わしていると思う。片や断固たる決意を持って物事を進めていく人であり、片や状況を俯瞰しリスクを批判しつぶしていく人、という言い方もできるかもしれない。別にどちらの方が良いという話ではないが、個人的には孫さんの発言の方が共感を覚える瞬間が多かった。"光の道"に関する対談なのでどうしても孫さんがプレイヤー色を帯びてしまうのは仕方のないことであり、もちろん佐々木さんの批判も的を得ているように感じる時も多々あったが、後半になればなるほど、佐々木さんの発言は屁理屈のように聞こえたり、整理されているように見えて実は整理されていない発言が目立ったように感じた。特に序盤の"コンテンツ・コンテナ・コンベア"という概念を用いた佐々木さんの発言は一見的を得ているようだが、各ワードの意味する範囲が広く、全く汎用的でないように感じた。

それに対し孫さんは繰り返し、「明確なVisionを打ち出し、それを叫び続ければそのVisionは叶う」と繰り返し発言していた。これに関しては強く共感した。ただ孫さんの発言もなんとなく、ところどころに誇張表現が含まれているように感じた。

また2人の対談以外にとても興味深かった内容があった。それは「ソフトバンクはモンゴル帝国である」という佐々木さんのコラムである。特に13世紀のモンゴル帝国が権力を極めたため、西ヨーロッパ諸国は陸を追われ、海に追い出され、それによってヨーロッパの帝国支配の歴史がスタートしたという説は、知的好奇心を刺激された。佐々木さんが紹介していた
『世界史の誕生 モンゴルの発展と伝統』は是非読んでみたいと思った。

議論の内容には良かった点や、よくわからなかった点、よくないと感じた点等多くあるが、何よりこのような対談が二人の直接対話から始まり、オープンな場で議論されたという事実が大きな進歩なのだと思った。

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2013年03月18日

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途中で出で来る、佐々木氏のまとめたソフトバンクの歴史についての記述が便利だった。モンゴルかどうかはおいておいて。

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2012年08月12日

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どの程度の帯域の光ケーブル想定しているのかが不明ですが、電子カルテや教科書はそれほどのトラフィックではないような。私の憶測ですが、IPテレビ、ネットTVなんかを想定しているかもです。そうなると、CATVや放送業界は騒然となるかと。

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2011年03月20日

Posted by ブクログ

国費を1円たりとも使わず、日本全土に光ファイバーでのインターネットインフラを整える。そして、NTTの赤字部門も黒字化できる。

これだけ聞いてそれをやらない意味は無いと思った。

「光の道」

これを唱えているは孫正義。そもそもは元原口総務大臣の構想だそうだが、それに賛同した孫さんが具体的なお金の収支を算出した。ただ、その算出の方法の是非を僕が現時点で確認できる術はないので、実現性においての障壁は分からないんだけど、そのまま鵜呑みにするなら絶対やった方がいい。

この構想に対して異を唱えた佐々木俊尚。厳密には孫さんのいう通りに国費0円でできればいいけど、それよりもプライオリティが高いことがあるのでは?という主張。でも、孫さんのプランを精緻に否定できないかぎりはちゃんとした議論にならないんだけど。

その2人が2010年の5月にユーストやニコ動での中継を交えて5時間対談した内容の記録がこの本です。

お恥ずかしながら「光の道」に関して僕は今更この本で初めて知ったわけなんですが、改めてビジョンを描くことって大事だなぁと思ったのです。そして、孫さんすげぇと。

「光の道」が実現した未来の医療、教育は絶対ベター。でも、それくらいの規模の思想を掲げると絶対既得権益を持っている人々がいるんだということ。そこをぶっちぎって突破するパワーが理想を実現するってことなんだな。

「光の道」構想に関する詳細だけでも面白いし、それを掲げる信念に対峙した時に佐々木さんの指摘は重箱の隅をつつく感じに見える。佐々木さんの著書は好きだし、他の同ジャンルを書かれている人の中では常に一歩先を行っている感じはするんだけど。

夢を語ってしまった方が強い。

それを感じた一冊でした。

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2011年02月09日

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「国費を1円も使わずに、いまある日本中のメタル回線を100%「光」に変えてみせる」 「一番重要なのは、情報を流通させるプラットフォーム、ブロードバンドでは全体が回らない」 どっちが正しいの?

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2010年12月21日

Posted by ブクログ

原口総務大臣主導の「光の道」構想,つまり全国100%の光ファイバー通信環境を整えようというプランを巡る話。
孫正義氏がそれに具体案を提案したが,ジャーナリスト佐々木俊尚が自身のブログで反対を表明し,対談に至った。

孫氏は素晴らしいビジネスモデルを提唱していて,それはビジネスとしてはなんら遜色ないものであるが公共性を帯びるために議論が複雑になっている。
本全体の流れとしては,よくも悪くも日本の内情というか重要項目決定に至るまでの過程を熟知していない孫氏に対して佐々木氏が諫めているとうな印象を受けた。

佐々木氏に,孫氏と既存勢力の橋渡しになってもらえたらと思う。

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2010年12月04日

Posted by ブクログ

孫さんって激しい人だな。主張に力がある。すっかり説得されてしまった。
巻末の文春新書好評既刊が『司馬遼太郎』『日本人へ』等々なのも笑える。

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2010年11月14日

Posted by ブクログ

「光の道」構想を支持した孫さんに、ジャーナリスト佐々木氏が異論を唱えたことに端を発した対談本。対談のきっかけがTwitterなら、対談の模様はUstreamで放送されるという、まさにソーシャルメディア時代ならではの出来事は記憶に新しい。

対談は、タイトルにもあるように”巌流島対決”になぞらえて行われた。論点はインフラが先か、アプリが先か。

インフラ先行を唱える孫氏の言葉は、さすがに実業を行っているだけあり非常に説得力がある。そして、それを知りながらヒールに徹する佐々木氏もこれまたお見事。特に一章で、孫さんが、教育や医療という公共的な使い道を提示しながらインフラ先行論を主張するのに対し、佐々木氏がプラットフォーム重視という第三の道による切り返しで議論を進めるあたりは、非常に見どころがある。注目すべきはビジョナリーとしての孫氏の純粋さだ。その純粋さと正義感ゆえに、与党的なビジョンをたてさせ、野党的にアプローチに奔走させる。

しかし、二章以降、様相は一変する。戦っていながらも、どこかでお互いを「敵の敵は味方」と思いながら、議論している雰囲気が凄く伝わってくる。これは、憂国の士による興業なのだ。そもそも、インフラが先か、アプリが先か、二者択一である必要はない。二人の狙いは、話題化を図り、議論を巻き起こすこと。

二人の熱き想いを無駄にしないためには、われわれ国民が議論に耳を傾け、問題意識を持つこと、まずはそこからスタートだ。

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2010年10月21日

Posted by ブクログ

国費は1円も使わずに、
NTTのアクセス回線事業を分社化し、メタル回線を廃止して光に置き換える。
これでこの事業は赤字から大幅黒字に。
ここから、光の設備費用2.5兆円を6年間で捻出できる。

 光ケーブル化は一気にやらないと非効率。
 メタルは老朽化しており、保全費がかさんでくる。
 遠くに引くには減衰防止機器が必要で、ここにも維持費がかかる。
 家の壁までの光回線を全世帯をやっておくことが重要。
 使わない人は今のままでいい。

カルテと教科書をクラウド化する。

 国の医療費は増加する一方。
 カルテのプラットフォーム化により、
 重複する検査や事務費を減らし、10兆円の費用削減に。
 自分の健康情報をクラウドにあげることで、
 どこにいても、最高の診断ができる。

 教科書は2万円のipadなどの端末に。
 画像データで分かりやすく面白い勉強法に。
 NHKの映像データを教科書向けに提供すれば追加経費は最小限。
 全ての学生に電子教科書を無償で配っても3600億円。ダム一個にも満たない

日本は一番低いレベルに合わせる議論になる。
 しかし、
 ipadやiphoneなら説明書は要らない。
 だれでも使える。

SIMロックを外さないのは、
 いままで世界一高くて世界一遅いネット回線を守ってきた
 既得権を持っている人との、
 せめて互角の戦いをするための武器になるから。
 同志のappleから得た貴重な武器。
 民間企業間の戦いなのです。

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2013年01月22日

Posted by ブクログ

孫さんと佐々木さん、どちらも好きな自分としては楽しく読むことが出来たが、光の道に関する討論自体はそこまで深く掘り下げておらず、佐々木さんが孫さんにインタビューしているような内容。

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2012年10月26日

Posted by ブクログ

ソフトバンクの孫正義社長とITジャーナリスト佐々木俊尚氏の対談を収めた一冊。2人とも極めてわかりやすい話しっぷりをしているのでお互いの筋道もはっきりするし議論も明確。でもやっぱり孫さんのほうが一枚上手なんだなということがわかってしまうのもまた事実。どちらが正しいのか?は別として、この議論においては孫さんが進めているロジックのほうが世論の指示を集めやすいのは間違い無いと思う。さすが稀代の経営者だな、と思わせるには十分でした。

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2012年08月16日

Posted by ブクログ

光の道とは、光ブロバンを日本全国、離島も含めて敷設し、従来のメタル線と置き換えることによって様々な無駄を省こうとする国家的情報技術戦略である。
本書は光推進派の孫正義と真っ向から不同意の佐々木俊尚の光の道を巡る論争を書籍化したものである。
光の恩恵を享受している者として、今のネットの接続状況は当然だと思っていたが、なるほど、地方はまだADSLなんやと思うと明確な格差を意識せざるを得ない。

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2011年05月23日

Posted by ブクログ

USTREAMの激論が余す所なく新書に!な一冊。トイレ休憩まで完全収録。

ユーストでやっていた議論を新書にまとめ、佐々木さんの孫さん評が追加されている。ユーストをうつらうつらながらも見ていたので真新しさは全くなかったが仕事がら興味を持って読んだ。
「光の道」については言うに及ばずといったところだが、孫正義と佐々木俊尚の議論はすごい。二人ともハジメマシテではないが、全く議論になっていない。ユーストが眠かったのを強烈に思い出した。
結局のところ光回線料金は下がるらしい、漸進的に。孫さんが期待したように情熱的に何かをかえるというのは中々に難しいようだ。B案ゴリ押しCMの裏で華麗に値下げ決定、、、、Viva準公務員。

Akibaの有隣堂で購入。久方ぶりの神奈川ローカル本屋だったけど、楽しい本屋ではなったように思う。

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2011年01月16日

Posted by ブクログ

孫社長の光の道構想に興味があったので読んでみた。

基本的に孫社長に対するイメージは、荒唐無稽なことをいう人だけど
基本的には優れた経営者、という感じだったが、まぁ概ねそんな感じ
で間違っていないことがよくわかった。

ただ、具体的な数字で示しているようで、肝心の所になると数字を
示さずに「こうなんです」と突然言い切ってしまったり、そもそもそん
なに光の道を進めたいならNTTに頼らず自分たちだけの力で勝手
にやれよ!と言いたくなってくる。iPhoneしかり、他力本願をここま
で悪怯れる事無く恥じることなくできる厚顔さがないと一流の経営者
にはなれないのかなぁとか感じた。

孫社長には賛成できないことが強く確認できた意味では非常に
有意義な一冊だった。

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2010年11月27日

Posted by ブクログ

「決闘ネット「光の道」革命」 孫 正義  佐々木俊尚 文春新書

【きっかけ】
2010年5月13日にUSTREAMおよびニコニコ動画で生中継された、
孫正義ソフトバンク代表とITジャーナリスト佐々木俊尚氏が
5時間討論した内容を本にしたもの。
その対談のきっかけは、Twitterだった。


【ポイント】
27/国費を使わずに日本中のメタル回線を100%「光」に替えてみせる 孫正義の提言?

40/今の状況で何をすべきか? 「選択と集中」においてやるべきことがちがう。佐々木俊尚

47/一番大事なのは、情報を流通させる真ん中のプラットフォーム(PF)。
 ?コンテンツ 電子カルテ    楽曲      iPad
 ?コンテナ★ 電子カルテPF  iTune store 電子教科書PF
 ?コンベア  ブロードバンド ブロードバンド ブロードバンド

56/本の三層モデルの進化 印刷前 → 印刷革命 → 電子書籍
    ?コンテンツ  本の中味 → 本の中味 → 本の中味
?コンテナ   写本     印刷     ネット配信
?コンベア   竹簡・和紙  紙      iPad

61/徳力基彦「タイムマシン経営は終わった。」 ←ユニコード化
  海外で流行っているプラットフォームを日本語に置き換えるビジネス

62/日本の企業家や産業界が考えるべきテーマは、
  本当にプラットフォームを奪取してやるか、
  それから派生するモジュールに特化してビジネスを展開するか>

114/光を使った利活用  ?電子教科書 

125/音楽・電子書籍では、海外のPFが国内に入ってきている。
  これを追い出せば、ガラパゴスになるし、
  国内のPFを海外に輸出するほど競争力はない。
  ?海外に自分達に「標準」を押し出すか。?海外のPFを受け入れるか。
  ?ガラパゴス化するかの選択の決断を迫られている。

142/光を使った利活用  ?電子カルテ

200/国家が考えるべき二大プラットフォーム 
  「教育クラウド」「医療クラウド」

208/★国費がゼロであれば、「光の道」に反対しない ←佐々木
  「光の道」に国費を一円も使わずに、電子カルテと教科書のための
  ハードの一台2万円は、国費の節約で実現し、
  離島まで含めて光が引けることを証明する ←孫

218/エンターテインメントも教育、医療も全部含めて、情報革命を通じて、
  人々に楽しさとか豊かさとか「知の共有」を提供したい ←孫
 

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2019年01月06日

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