【感想・ネタバレ】この結婚は間違いでしたのレビュー

あらすじ

――金もドレスも家も与えた。あなたが泣くのはなぜなんだ。

父の借金のカタに、
実業家ルーシャスに“妻”として買われた侯爵令嬢のオクタヴィア。
『金の亡者』と貴族たちに嫌悪されているルーシャスだが、
過去、彼に助けられて密かに恋をしていたオクタヴィアは、この結婚を喜んでいた。
彼が自分と結婚したのは社交界で人脈を得るため。
そう思いつつも、オクタヴィアはこの結婚をより良いものにしようと決意する。
しかし彼は、贅沢品を大量に与えた後、
初夜の翌日からまったく屋敷に帰って来なくなって……?

言葉の足りない大富豪×箱入り令嬢、両片思いのすれ違い結婚生活の行方は……?


【目次】
序章 初恋
第一章 買われた花嫁
第二章 守銭奴の住処
第三章 夫の愛人
第四章 薔薇を育てる男
第五章 切望の種
第六章 この結婚は間違いでした
第七章 花
終章 薔薇の花束をあなたに
あとがき

【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫

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Posted by ブクログ

ネタバレ

貴族である役割を誰よりも心得ていて、夫が家に帰らなくても愛人(?)といちゃついても「賞品妻」だからと我慢をし、相手に非を全て押し付けるのではなく、自分も悪いと振り返れるオクタヴィア。
いい子すぎるので、夫の(無自覚な)悪行がより際立った。
彼、決定的に言葉が足りない。
例え軟禁なり何なりに正当な(?)理由があろうと、言わなければ伝わらないし、いくらオクタヴィアでも察することは困難である。
それが命に関わることであろうと。
いや、命に関わることなら余計に説明しろよと言う。
従業員に好かれている点で悪い人ではないのは分かるのだが、彼視点の話が出てくるまでは彼の想いも狙いも読者側にすら伝わりにくいので……随分モヤモヤしたというか、端的に言ってムカつくヒーローだった。
きみ、ちょっとそこに正座な、説教するから。
そう言いたくなるキャラ。
そんな彼でも愛し続けたオクタヴィア、本当にいい子だ。

最終的には幸せになってくれるからいいけど、それまではフラストレーションのたまるお話。
さすがソーニャ文庫作品である。

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2022年07月23日

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