【感想・ネタバレ】京都怪談 猿の聲のレビュー

あらすじ

最恐心霊都市
京都裏ガイド

ミヤコに彷徨う怪異が詰まった京都だけのご当地怪談集!

豊臣秀次の霊が、木屋町の飲食店に…

怪奇現象が絶えないK大学

幼い霊が棲む右京区の団地

西陣に開いた異空間への入り口

石清水八幡に出没する謎の鯉女

物の怪が潜む南禅寺


妖し蠢く〈京都〉を舞台にした実話怪談を京都に所縁ある五人の作家が書き下ろす。
・観劇の帰り夜の西陣で見かけた神社で起きた怪異とその後「夜の西陣」(三輪チサ)
・木屋町で見かけた綺麗な女性は…「肖像権」(緑川聖司)
・御所内を夜の散歩中、聞こえた声に誘われたのだが…「京都御所の怪異」(Coco)
・南禅寺で遭遇した奇妙な出来事とは「金地院の亀」(舘松妙)
・元教授に聞いたキャンパス怪異譚「K大学にまつわる話」(田辺青蛙)
――など51話を収録。
ねっとり纏わりつくのは魑魅魍魎、あなたを暗黒の京都へお連れします。

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Posted by ブクログ

本当に本当にめちゃくちゃ面白かった!!
実話怪談好きもそうじゃないひとも普通に面白いと思う!
好きなはなし。
三輪チサ『どろり』『部屋にいたのは』『夜の西陣』
緑川聖司『公園』『へらへら』『ぼそぼそ』『あそぼ』『十三まいり』
Coco『知らない歌』『京都のヨジババ伝説』『お祖母ちゃんの話 木札』『お化け屋敷プロデューサーの体験談』
舘松妙『船岡妙見奇談』『金地院の亀』『赤壁の家』
田辺靑蛙『まとわりついている』『猿の聲』『八幡の鯉』『K大学にまつわる話』『胡瓜封じ』

めちゃくちゃ怖いと思ったのは『公園』。薄い赤茶色の壁をした四棟並びの府営住宅。『あそぼ』が繋がっているのも怖いです。
あと『十三まいり』は今もきっと続いているし、このはなしをしたひとはどんな気持ちなんだろう。
『赤壁の家』は読んでほしいひとがいる。このはなし絶対好きなはず。歴史とおぞましい過去と悲しみのはなし。
『猿の聲』『胡瓜封じ』も怖かったです。軽い気持ちでひとを呪わないこと。
本当に怖いです。
この本はまた読み返したい本棚にいれておきます!

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2022年09月20日

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