あらすじ
男と女はなぜ理解し合えないか?」という人類最大のテーマについて取り組んだ痛快な1冊。世界をまたにかけた膨大な調査をもとに、筆者は「男女の違いとは、脳の構造の違いに起因している」と主張。豊富な実例を、最新科学のメスで鋭く分析。ユーモアもたっぷりで「パートナーに当てはまる!」「ワタシはこの本と違う!(と思う)」など、大反響です。巻中の「男脳・女脳テスト」も超話題!以下は本書の内容から…。・ 男と話すときの大原則「一度にひとつのことしか考えさせてはいけない」・たくさん話しかけてくる女は、あなたに好意を抱いている――話しかけてもらえなくなったら、嫌われたと思ったほうがいい・男の子はまじまじと目をのぞきこまれるのが嫌い、でもママはそれをしたがる・男が暖炉の火をぼんやり眺めていると、女は愛されていないと思い込む・午後7時の段階で5点しかもらえなかった男は、真夜中になっても5点のまま・女性に朗報――大事なのは体重より曲線だ・男女を同じものとみなす考え方には、危険がいっぱい・男女平等は政治や道徳の話、男女の本質的な違いは科学の次元である。
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Posted by ブクログ
こんなにも男女で考え方が違うのか。と驚いた。
この本を読んで、ある程度のズレは仕方がないものであるので、優しく相手に本心を伝えてみる事や相談してみることが良い結婚生活や同棲生活を送るのに不可欠だと思った。
Posted by ブクログ
この本を読んで一番強く感じたのは、「男と女は違って当たり前」ということの科学的な裏付けが、とにかく膨大かつ説得力がある点です。読んでいると、これまで「どうして?」とイライラしていた異性の言動に、「ああ、そういうことだったのか」と腑に落ちることが何度もありました。
現代社会は「男女平等」が大前提で、「能力に差はない」とされているけれど、それでも私たちの行動の裏側には、太古から受け継いできた脳やホルモンの構造がしっかりと根を張っているのだと実感しました。まさに、地図が読めないのも、話を聞かないのも、ただの性格や努力不足ではなく「進化の必然」だったんですね。
たとえば、男性は一度にひとつのことに集中する「トンネル視」が得意で、狩りに適した脳構造。女性は周辺視野が広く、細かい変化を察知しやすく、家庭や人間関係を築く力に長けている。これは「良し悪し」ではなく、「役割の違い」にすぎないという視点に、心がスッと楽になりました。
また、男女の恋愛観や感情表現の違いについても納得の嵐。「女は感情に訴え、男は言葉じりをとらえる」「女は関係性を築くために遠回しに話し、男にはそれが伝わらない」──このズレに何度モヤモヤしてきたことか。でも、それすらも進化の歴史が作った“仕様”だと思うと、相手を責める前にちょっと立ち止まれるようになる気がします。
印象的だったのは、「男は仕事で、女は人間関係で自分の価値を決めがち」というくだり。家庭でも職場でも、どちらが偉い・正しいではなく、お互いに「価値の置き所」が違うことを理解するだけで、すれ違いの大半は防げるのではと感じました。
この本は、男女の違いを笑い話にするだけでなく、「その違いをどう理解し、認め合っていくか」のヒントが詰まっていました。世のパートナーシップに悩むすべての人に、「まずは読んでみて」とおすすめしたい一冊です。