あらすじ
「猫俳句大賞」に寄せられた約3万句から、
猫が可愛くて仕方ない、よりすぐりの299句。
ゲスト審査員 町田康氏・新井素子氏・角田光代氏
「猫俳句大賞」に寄せられた約3万句から、
よりすぐりの猫俳句をお届けします。
ゲスト審査員 町田康氏・新井素子氏・角田光代氏
イラスト 丹下京子氏
猫をテーマにした俳句を募った「猫俳句大賞」。第一回~第三回に寄せられた約3万句から、よりすぐった299句を書籍にまとめました。ゲスト審査員によるエッセイ「猫と俳句」も収録。
ダービーやテレビの前に猫二匹 堀本裕樹・選
春暑し猫の開きに手術あと 新井素子・選
何してもほめられてゐる子猫かな 堀本裕樹・選
去年今年猫は髭から眠るもの 角田光代・選
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Posted by ブクログ
タイトルに引用された句がよいね。
ゲスト審査員の角田光代選の一句だ。
去年今年猫は髭から眠るもの もふもふ
子猫、猫の恋、さらには竈猫と、猫は季語にもなっている。犬が「猟犬」くらいしかないのよりは、あるほうか? 近頃は、家の中で飼うのが当たり前となってきているので、その行動も、じっくり観察もしやすく、句も浮かぶというもの。
猫の可愛さを詠んだ句よりも、亡き猫や、亡き人と猫の想い出を詠んだ句に、じんわりくる。年取ったなあ。
亡き猫と遊びし部屋の障子貼り 小宮太郎
亡き母の衣服枕に猫眠る 大野貴子
他にも、「亡き夫の~」とか数句。
ちょいと「亡きxx」という発句が多いのが気になるが、猫との良き思い出に浸れ味わいがある。