あらすじ
web3、メタバース、そしてNFT。
最先端テクノロジーは、私たちの社会、経済、個人の在り方にどのような変革をもたらすのか?
米国MITにてメディアラボ所長を務め、デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家として活動する伊藤穰一が見通す、最先端テクノロジーがもたらす驚きの未来。
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Posted by ブクログ
インターネット技術の有名人、MITメディアラボの所長だった伊藤穰一氏の新刊である。今は千葉工大の先生らしいが、活躍した先生方が日本で教鞭をとられるとはありがたやぁ、という気になる。
内容は、これからの時代のキーテクノロジー3つ、Web3(特にDAO)、NFT(Non Figurable Token)、メタバースについて技術の特徴ともに社会影響についての考えを論じている。私にはあまりも新しい用語が飛び交いすぎて理解に時間がかかったが、以前に会社の会議で「お金は情報である」という話をしてもらったことがあるけど、このNFTの話を読んで、なるほど!と思い出すとともに納得した。もう、何が現実で何が仮想世界かすらわからなくなってきてしまうのではないかと思ってしまうような世界観の話。自分の個性、アイデンティティの表現(というよりも他者への見え方、見せ方)が劇的に変わってしまう世の中になるんだなぁ、となんとなく理解できた。
自分自身、通信の世界ではあるが5G(特にローカル5G)という新しいテクノロジーに携わる者として特に共感できるのは、「時代の変化に取り残されないために必要なものは2つ―テクノロジーに対する「リテラシー」とそのテクノロジーによって社会はどう変わるのかという「ビジョン」です。」という序章最後の段落の一文。これは私が最近「共創意識とリテラシー」が重要だと思っていることを、かの伊藤穰一も同様のことを言っていたのか!とちょっと嬉しくなった。
若い時は先端技術を追いかけるのが大好きだったけど、最近は技術の社会影響や関係性に関心が変わってきた。そんな中で未来の技術を追いかける楽しさを思い出させてもらえた。
Posted by ブクログ
バズワード化していると思っていたweb3の本質的な概念がわかった気がする。
メタバースがただのバーチャル空間と認識していたが顕在的潜在的不平等等がはびこる現実社会に生きる私達を力づけるものと捉えたときに、見え方がかわる。
NFTやDAOについても、文化働き方、社会の仕組みを変える可能性があるのだとおもった
Posted by ブクログ
web3→分散的、非中央集権的、参加する
ガバナンスはトップダウンからボトムアップ型へ
例:デジタル村民の会議参加
消費は大企業主導の大量生産大量消費から細分化されたリレーション型へ変わる可能性がある
DAO=分散型自立組織
上位下達ではない直接民主的な組織
→株主/経営者/従業員の構図が崩れる
会社に所属せずプロジェクト単位で働く人も増えるかも
メタバース→身体性や属性、時空からの解放
トークン→通貨的なトークンと証券的トークンがある
NFT=アート、ゲームのアイテム、バーチャルな土地など、代替できない価値を持つトークン
ブロックチェーン
→改竄できず情報が公開されているため、より透明性を確保できる
しかし、情報が誰でも閲覧可能となるため、他の人に見られてもいいように保有するウォレットは考えた方が良い
知らない言葉が多くて難しかったけれど、最新のテクノロジーへの関心が高まった。消せずに記録が残ることや詐欺など色々なリスクもあるけど、DAOを覗いてみたいなと思った。
参入ステップ:
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