あらすじ
■えーっと、なぜ〈えー〉とか〈あー〉とか出る人は、
かっこ悪いのでしょう?
えー、だからその直し方を解説します
〈えー〉〈あー〉とは「フィラー」のこと
これらの言葉をどう表記していくかですが、
本書では、学術論文などでも使用されている「フィラー」という用語で統一していきます
フィラー(fller)とは、「fll」が「詰める」、「er」は「するもの」を意味する接尾辞です
すなわち、「詰め物」「充填剤」「つなぎ」「緩衝材」といった意味を持つ英単語であり、
単語や文節、文章の「合間に挟み込む言葉」を幅広く指します。
本書では、〈えー〉〈あー〉などを「フィラー」と称して解説します。
■フィラーを生み出す3つの要素とは?
本書では、フィラーが出るメカニズムを、
「心(感情・性格)」「思考」「声」の3つの要素の働きとして解説します。
「心(感情・性格)」「思考」「声」の3つが同期し、安定して働いていればフィラーは出ませんが、
このうちの1つでも不具合が発生すれば、メカニズムに不均衡が生まれ、フィラーを発生させてしまいます。
このメカニズムをベースに、フィラーを消す方法を論理的に解説します。
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Posted by ブクログ
タイトルの通り、うまい話し方と言うのは、心、思考、声、の3つがうまく重なり合っている状態のことを指します。例えば、声で言えば、発声や声量、そして歯切れの良さなど滑舌をコントロールする要素であります。思考で言えば意見をまとめたり話す内容や順番の整理を行います。各要素の力にばらつきがあれば、重なりが少なくなり、話し方が悪くなります。
ただし、どれか1つが不安定であっても、残りの2つがそれを十分に補うことができれば防ぐことも可能です。まずは頭で考えながら練習をしていくことで、そのうち体が覚えてきます。
も、なぜ無意味な言葉が出てしまうのか、無意味な言葉、別名フィラーとも言いますが、話が長くなり、文章が複雑化することで、不快に感じられやすくなります。長文はわかりづらく、短文はわかりやすいといった感覚です。つまり、このフィラーと言うものが頻発することで、心が定まっていないと聞き思われかねないのです。次に何を語るべきかを探している状態の時に出る典型的なフィラーがまさにその通りです。
さらに言うと、自信がない人と思われてしまいます。フィラーを連発することに頼りない、自信がなさそう、そして仕事を任せられないと言う結論に行き着いてしまうのです。また、嘘をついているとも思われかねません。人は自分の家に反すること、内面と逆なことを言うと、フィラーが出やすいと言われています。
フィラーが出やすいシチュエーションとしては、外圧がかかったシチュエーションです。フィラーが出ることも受け入れてくれるようなコミュニケーションを築くことが大切です。
Posted by ブクログ
スピーチ本番が終わってから読んだ。
「えーっと」フィラーについて。
自然と私がやっていた練習法が書いてあった。
・鏡の中の自分の目を見て練習。
・歩き回りながら練習。
・誰かに聞いてもらう。
・相手に自分のスピーチを繰り返してもらう。→相手にわかりやすく、相手の頭に残る言葉選びができるようになる。p203
Posted by ブクログ
えーっと、、、など「フィラー」が出てしまう理由とその対策について、納得感のある説明がされている。
「心」「思考」「声」の3つ要素の一角が崩れるとフィラーが発生する。どれか1つが不安定でも、残りでカバー可能。話す相手や環境は変えられないので「心」の要素は不安定になりやすい。その分を他の要素で補う。特に「思考」は以下の方法で強化しやすい。今後は意識して取り組みたい。
・1センテンスを短くする(相手が繰り返せるくらい短く)
・エアストーリを組み立てる
・5W1Hでネタを探す
・写真を思い浮かべ、それを説明
最終章には「鏡前1分スピーチ」などのトレーニングが紹介されている。やるには恥ずかしさがあるが、自分を変えるためには必要なのだ。
Posted by ブクログ
文頭のフィラーだけは絶対に出さない、
そんな決意で練習していきたい。
「想定される質疑応答を順に説明していく」
というスピーチの組み立て方、いいかも。
Posted by ブクログ
せっかく毎日1分そりゃないだろを配信してるので、ちゃんと話し方についても学ぼうかなと思って手に取った一冊。センテンスを短く、鏡の前で言うことにする!
Posted by ブクログ
フィラーの出る要素として、心・思考・声の3つのバランスというのは納得。どうしたらそれらを強化できるかの観点の説明は弱い気はしたけど(特に心)、この3つの要素をどう整えるか考えるきっかけになった。
Posted by ブクログ
以下の3つの観点が大事
心: 喜怒哀楽、驚き、不安、プレッシャー、羞恥心、自己肯定、引っ込み思案
思考: 自分の意見のまとめ、話す内容や順番の整理、言うべきこと言うべきではないことの判断
声: 発生、声量、歯切れの良さ、滑舌のコントロール
ポイントはアナウンサーのトレーニング
Posted by ブクログ
普段「えーっと」「なんか」「なんて言うか」
というフィラーを連発してしまうため、
とても参考になった。
分かっているのに何度も何度も
繰り返し同じ言葉を言ってしまう…
その原因を初めて掘り下げて向き合えた。
思えば、話し言葉の1文が長いだけではなく、
書く文章もそうなりがちである…
これから意識していこうと思った。
良いきっかけを頂きました。
Posted by ブクログ
2,3分原稿なしで話しただけで20回、30回とフィラーが出てしまう自分にとって原因とそれに対する対策を練るために、手に取った一冊。
《気になった部分》
・フィラーは悪い者、完全になくさないといけないものと過激な認識をしてしまいがちだったが、心地よい小休止、考える時間の共有、一体感を生み出すなどの効果もあるため、完全に悪者というわけではないということで、フィラーに対して新たな視点を持つことができた。ただ、それは使いすぎないということが大前提。そして、気にならないかどうかを決めるのはオーディエンス。自分が、ではなく、聞く相手がどう思うかを常に意識したい。
・自己評価が低い人はフィラーが出やすいというのは意外な発見だった。日常の施行で自己過小評価傾向があると、心の中で躊躇が生まれ、結果としてそれがフィラーの発生につながるという流れだった。
自分も自己評価を低くしてしまいがちのため、当てはまっているのかなと感じた。人前で話すときは過少に自己を低く評価せず、鼓舞したり、覚悟を決めてプレッシャーに立ち向かうべきだと思った。
Posted by ブクログ
会話やスピーチで出てしまう「えー」「あー」のことを、フィラーというらしい。ほとんどは無意識に発せられているもの。
聞き手にゆるみをもたらす効果があることもあるが、たいていは、自信のなさ、あいまいさ、何を言っているかがわからない感じを相手に与えてしまう。フィラーを連発している方にとっては直したいと思っているに違いない。当然私も。
フィラーは幅広く、「えー」や「あー」だけではない。
基本的には、なくても会話やスピーチが成り立つのに、ある特定の言葉を連発することで、相手に自信のなさや不快感を与えるものはフィラーに入れて考えてよさそうである。
具体的には、「やはり」「いわゆる」「つまり」「ということで」「結果的に」「いわば」「ちょっと」「少し」「なんか」「あまり」「ある意味」「ある種」「〇〇とか」「というか」。
いっぱいある。私も心当たりが多すぎてドキッとしてしまった。
フィラーを防ぐためには、
会話やスピーチ時における「心」「思考」「声」の3点が安定している必要がある。
ちょっとやそっとの外的要因で「心」がぐらつかないくらいの度量があれば一番いいのだが、
そうではない場合は「思考」「声」で場をカバーしていく必要がある。つまりは、「思考」「声」の訓練をして、自身をつけることが大切。
訓練はやはり地道である。本で紹介されている方法をいくつか抜粋。
〇コンビニで「お願いします」と言って、レジにかごを出す。
〇会議において、当てられていないのに自分から発言する。その後、皆さんはどうですかと聞いてみる。
〇席が一緒になったら、知らない人でも何か話しかける。
〇昼食は誰かと一緒にとる。新しい人を誘う。その間、ずっと雑談し続ける。
〇フィラーなしで話そうとする。
そして、もっと実践に近づけた練習として、
〇家で鏡の前でスピーチの練習をしてみる。
〇家族の前でスピーチをしてみる。
…ここまで読んで感じたことは
フィラーをなくす為だけではなく、勤める人はそもそもこういう訓練した方が強みになりそう…ということだった。
Posted by ブクログ
なぜフィラー(えーっとなどの間を埋める言葉)が出るのかを前半で説明し、後半で対処法について述べている。メカニズムの理解というより、後半部分のトレーニング内容に価値のある本である。
正直フィラーが出てくるメカニズムは抽象的で、緊張したら出るんだなという理解しかできなかった。
そのため前半部分はあまり新鮮さはない。
後半部分はフィラーを出さないようにするにはということが述べられている。
斬新な手法は載ってはいない。しかしながら紹介されているトレーニングに真摯に向き合った人はほとんどいないのでは無いかと思われる。
とにかく場馴れしろというメッセージが伝わってきた。
少し前半が冗長であるので、読むのに苦労したが、スピーチ上達のトレーニング法を探している人におすすめの本である。
Posted by ブクログ
タイトルと目次内容に興味持ち、読んでみた。
著者も書いてるが、本書はフィラーに焦点を置いているという点が目新しい。
フィラーの要因を「心(感情など)」、「思考」、「声」の3点から解説しているのが、読んでいてとても腑に落ちた。
対策も色々書いており、実践してより自分の伝え方を強化していきたいと思えた。
Posted by ブクログ
【まとめ】
・えー、あー(フィラー)を無くすだけで話し方は格段にレベルアップする
【学び】
・癖以外のフィラーは「心」「思考」「声」を整える事
【活かし方】
・スピーチ、プレゼンは「桃太郎」を参考に台本を作る
・1センテンスを短く
Posted by ブクログ
心 自分を過大評価、思考と声でカバー
思考 センテンスを短く、間を入れる
声 大きな声、下手に出ない
ポイントさえあれば本で読むほどの内容ではないかも。
Posted by ブクログ
話すときの「えーと」や「あのー」を無くしましょう,という本.
冒頭で「えーっと」や「あのー」を”フィラー”(fill・er)と定義.
フィラーのでる要因は3つ(心,思考,声).
それぞれをコントロールすることでフィラーをなくすことができる,との主張.
著者はアナウンサーや通訳を経験したスピーチトレーナー.
著者の講座がまるっと1冊にまとめた,そんな本でした.