あらすじ
■熾烈なビジネスの現場で磨き込まれた
最強のKPIマネジメント手法が学べる1冊!
数字でビジネスを最大化し続け
売上げ2兆円企業となったリクルートグループ。
その土台を担ってきたのが「KPIマネジメント」だ。
本書は11年間にわたりリクルートのKPI社内講師を務め
自らも実践してきたKPIマネジメントのプロフェッショナルが
徹底した現場主義の使えるKPIマネジメント手法を公開!
単に数値を見ながら事業運営する「なんちゃってKPI」とは
明確に一線を画すパワフルなKPIの実践バイブルが誕生。
■目次
はじめに
リクルートグループで10年以上教えてきた「KPI講座」
第1章 KPIの基礎知識
01 KPIって何ですか?
02 ダメダメKPIの作り方でありがちなこと
など
第2章 KIPマネジメントを実践するコツ
01 ダメダメなKPIってどこで分かるの?
02 KPIは「信号」だから「1つ」
など
第3章 KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしい3つのこと
01 会社の方向性を「構造」と「水準」でつかむ
02 ゴーイングコンサーンを実現させるKGI
第4章 さまざまなケースから学ぶKPI事例集
01 事例① 特定の営業活動を強化することで業績向上を目指す
02 事例② エリアにフォーカスすることで業績を拡大する
03 事例③ 商品特性から特定ユーザ数をKPIに設定する
など
第5章 KPIを作ってみよう
01 KPIステップの復習
02 KPIマネジメントを始めるための事前準備
など
おわりに
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
★このは本から得られる事を一言で!★
KPI設定に必要な3つの要素とそれをどう組み立てKPIを設定するかが分かる本!
【KEY: 全ての判断をKPIに紐付けよ】
◼︎基本的な〝イケてる”KPI設定の手順
・KGI(最終目標数値)・KPI(CSFの数値化)・CSF(最重要プロセス)が押さえる指標
・KGIと現状のギャップ→プロセス確認→CSF設定(変数を)→CSFの数値化→運用性チェック→先の対策を具体的に定めておく
◼︎KPIマネジメントのコツ
・KPIは1つだけ
→そして素早く振り返る(pdds)
・従業員とシェア
→分母は定数に(来店客数の例!
・プライドと不安を捨てる
◼︎KPIマネジメントにおける重要な前提
・出発点、KGIは年頭のメッセージから探れ
・KGI=“継続的に”利益を上げる事
・相互に関係し合う数値は事業戦略への関係が薄い方を定数に
◼︎KPIを作成してみる(一章とほぼ同内容)
①対象・目的・期間 を明確に
②KGIを設定(対象を目的に沿って期間内にどこまで持っていきたいのか?)
③KGIと現状のギャップ
④プロセスの整理(無駄金・売上に関係ない金・売上に関係する金)
⑤複数あるプロセスからCSFを選ぶ
⑥CSFを数値化(KPI)
Posted by ブクログ
・最終的な目標数値(KGI=Key Goal Indicator)を達成するために一番重要なプロセス(CSF=Critical Success Factor)を数値で表現したものがKPI(Key Performance Indicator)である。KPIを考えるためには、ゴールから逆算。
・KPIマネジメント時に押さえておくべき運用方法はPDDSサイクル。
l Plan よく考えて
l Decide 素早く絞り込んで
l Do 徹底的に実行して
l See きちんと振り返る
・失敗成功に関わらず、「See(振り返り)」を行い、次のPlanにつなげていくことが大切。振り返りを行わない組織には「知恵=組織知」が溜まらない。
・PDDSサイクルの周期も重要で、スパンが短いほど生産性が生み出せる。
・KPIは「信号」だと捉えられるので、1つに絞り込むことが重要。複数あると振り返り時にどれが原因かわからず、正確に振り返りが出来ない。=次のPDDSサイクルへ活用することが出来ない。
・KPIは全従業員のためのもの。分かりやすい指標を心掛ける。ただシンプルが故に批判が起こることもある。
Posted by ブクログ
今まで自己流で行っており、なんとなくそれを使って推進していましたが、本書を通じて、より深くKPIの必要性・意義・考え方などを理解することができました。
KPIという言葉はビジネスパーソンに浸透していますが、案外その真意ってわかっていない人が多いのでは?という今日この頃です。
・KPI=Key Performance Indicator → 「事業成功の鍵」を「数値目標」として見ること。CSF=Critical Success Factor →「重要成功要因」を数値で表し、客観的な検証や分析など業務の状況を把握する。(成功に導くための状況を数値で把握。)
・推進に活用できるKPIとは、KGIと現在を確認し、そのギャップを埋めるために必要なプロセスを確認できること。
・そのプロセスの中からCSFを絞り込む。
・CSFマネジメントするためのKPIを設定する。
★KPIを設定する前に整合性・安定性・単純性があるかをチェック。その後社内でコンセンサスを取る。
・CSFを絞り込むにあたっては、その取組により数値が変化するか(変数であるか)を見極め、その後徐々に絞って最終的に1つに絞り込む。
★KPIには整合性・安定性・単純性が必要。特に単純性が重要。重要成功指標としてKPIがある以上、わかりやすく現場スタッフも十分理解できることが鍵となる。
・KPIが悪化したときのことを想定し、事前に打ち手を検討することが必要。(5W1Hを明確に)
★KPIはいわば信号のようなもの。故に1つあれば十分。むしろ1つ以上にすると、それぞれの重要性が薄れてしまったり、マネジメントが不十分になる可能性がある。
・取り組みとなるCSFに対する振り返りはマスト。振り返りを行い、「知恵」や「糧」をストックしていく。
・ビジネスとしてのゴール=KGI=利益。短・中・長期的に利益を出し続けゴーイングコンサーンを達成することが重要。(ただし新規事業スタート時の短期的な赤字は例外)
★利益をコントロールする=売上or費用のいずれかを定数にすることも具体的なKPI設定には有効。
・時代を先取りした商品・製品・リソースにシフト→そのやり方の是非を問う。是の場合、メソッドを先行して確立することでノウハウを蓄積し、他社との差別化・品質向上・情報伝達手段の浸透を競合他社に対してリードする。
・採用活動の最重要CSF=スピード/選考の速さ。そのためには採用フェーズの無駄を更に削り運用していく。同時に関係者がいち早く情報をキャッチできるようすることが重要。
・ESをKPIに設定する場合は、リソースの追加or削減が最終的な打ち手となる。
*満足度高い→リソースの削減はできないか?
*満足度低い→リソースを追加するポイントはどこか?
ESの結果で不満・不安の理由が複数存在するものは、早期に検討が必要な事案となる。(離職の要因になっている。)
・AS-IS→TO-BEのギャップを確認したら、それを補填するためのメソッドを検討→プロセスのモデル化を行う。
・複数検討したメソッドから対象を絞り、「何をするのか??」を明確にする。
・コストを3つに分類し「売上に関係するコスト」以外の見直しを行う。
・ギャップを改善する手法を外的要因、外的アプローチだけでなく、まずは内的要因、内的アプローチから検討することで、不要なコストを出さずに検討することが可能。改善手法を1つに限定しない。
・KPIとKGIの相関性は定点観測を行い、いずれかが達成で一方が未達成であれば構造的な欠陥がある(★)
Posted by ブクログ
数年前より仕事で何かと耳にすることが多くなった「KPI」というワード。
Google先生を頼りに、なんとなく言葉の意味は把握してる"つもり"の状態であり、実務に落とし込めるレベルにはほど遠かったため、そんな状態から脱却すべく、いまさらながら本書を手に取った。
本書を読んでまず感じことは、当社にも「なんちゃってKPI」が横行しているという事実。
本書では「イケてるKPI」を作るためのステップとして、
①KGIの確認
②「現在」と「KGI」のギャップの確認
③プロセスの確認・モデル化
④CSFの設定
⑤CSFをどの程度の数値目標にするかの設定
と書かれていた。
⑤の数値目標が「KPI」であるが、私自身含めて当社社員は①〜④の理解が抜けていると感じる。
『KPIとは「事業成功」の「鍵」であるCSFを「数値目標」で表したもの』
このことをしっかり理解したい。
また実践のコツとして、
・"KPIは「信号」だから数値目標は「1つ」にしておく必要がある"。
・PDDSサイクルを回す(「Plan」よく考えて、「Decide」すばやく絞り込んで、「Do」徹底的に実行して、「See」きちんと振り返る)
など、具体例をもとに書かれておりわかりやすかった。
今の自業務において、KPIの実践をする機会があまりないが、年度の計画を立てる際には
・会社の方向性、最も重要な言葉たちを経営者の年頭所感や事業戦略をまとめた資料でつかむ(
KPIを考える際にも必須)
このことを意識したい。