【感想・ネタバレ】改訂版 金利を見れば投資はうまくいくのレビュー

あらすじ

ITバブル以来22年半ぶりの米国大幅利上げと、アフターコロナの金融市場を見据えた2016年1月発売の改訂版。「金利」はまだ表面化していない景気の変調を教えてくれる、まさに投資の世界におけるカナリアなのです。だから金利のことを知れば、投資の確実性は向上します。投資家にとって、これほど力強い味方はありません。すでに何度か投資で失敗した経験があれば、「金利のことをもっと知っていれば、失敗しなかったのに」と思うはずです。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

金利は「炭鉱のカナリア」と同じ役割をする。
最初に金利が動く。
インフレ防止=利上げ

政策金利=短期金利
10年国債利回り=長期金利
社債金利=リスク選好度合い

大サイクルは信用サイクル10年、中サイクルは金融政策サイクル5年、小サイクルは在庫サイクル2年半

長期金利は、短期金利の先を行く景気のバロメーター。
短期金利はすぐには変更されない。慎重な動き。
長短金利差は先行指標。長期金利が高いのが普通。
拡大局面では開く、縮小局面では縮まる。

銀行の収益は、金利収入と引当金とその他収入。
米銀は4半期ごとに決算を発表している。
金利収入の増加はリスクオン局面、非金利収入の増加はレバレッジ局面、費用の削減はリスクオフ局面、金利収入の増加は財務緊縮局面。

社債スプレッドは信用サイクルを物語る。
景気が悪いとスプレッドが拡大。
自社株買いは、収益が頭打ちでも株高を演出。ボラティリティが上昇する要因。
株価の上昇+社債スプレッドの拡大は危険信号。
スワップ金利と社債スプレッドは同じ動きをする。
スワップ金利差が拡大したら金利は上昇。

新興国は米国の後追いをする。アメリカの好景気がやがて中国の好景気になる。
WD(ワールドダラー)の伸び率は景気の表れ。
利上げは2024年に終了か。長期金利の動きを見る。

ミシガン大の消費者マインド指数=先行性がある。セントルイス連銀のWEBで確認できる。コードUMCSENT

景気のどの局面にいても、今を起点にしたシナリオを描いて、都度でた材料で修正する。シナリオの軌道修正力

日銀短観の大企業製造業の業況判断。
IMFの半期に一度の国際金融安定性報告書(GFSR)でアトランタ連銀がQEを考慮したシャドーレートを発表している。日本の長短金利差もシャドーレートを使うと先行指標として機能する。

利上げできない日銀=利上げすると逆ザヤになる。
長短金利差が拡大すると銀行の収益が改善する。

ドルは為替市場でベーシスがある=ドルの調達には上乗せ金利を支払う必要がある。貸し出す側は上乗せ金利をもらえる。通貨スワップを使うとドルを貸して円を調達して日本の10年物国債を買うと、0.23%が2.93%になる。

政策金利FEDFUNDS 1年前と比べて0.25%以上ならー2、以下なら+2
長短金利差 1以上なら+2、マイナスならー2、それ以外は0
10年国債利回り(長期金利)DGS10 前年より上昇していれば+2、低下はー2
社債スプレッドBAA10Y 前年より上昇していればー2、低下は+2
米ドル指数TWEXBGSMTH 前年より上昇していればー2、低下していれば+2
これの合計数値が、投資環境スコアになる

豪ドルは、先進国だが資源輸出国なので新興国経済と同じように動く。

0
2022年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長期金利は景気のカナリア。
特に長短金利差に着目することで景気を読むことができる。

景気には周期がある。
・信用サイクル 10年
 →企業の資本の持ち方によって変わる
・金融政策サイクル 5年
 →短期金利に与える影響を考慮
・在庫サイクル 2.5年

お金は世界を回っている。マネタリーベース。
米国→新興国のようにうごく。
それに合わせて、景気も半歩遅れで訪れる。

ユーロは一つの基軸通貨。
対ロシアへの経済政策に頭を悩ませている。
首を絞めれば自らの首も締まる。

日本なぜ利上げしないの?
→日銀も一つの企業であり、利鞘が減少する恐れあり。
長期金利−短期金利=利益
国債からの利息収益が重要で、短期金利を上げれば取り分減。

投資をする際には、本書に記載されている分析フォーマットが有用。冬支度を忘れず、大損しないようする。大まかな流れを金利から読む必要あり。

0
2022年10月22日

「ビジネス・経済」ランキング