あらすじ
今やこの屋敷に、エメロードが主の実娘であることを知る者はいない。エメロードは、使用人同様——いや、さらにひどい扱いを受けている。サルファス男爵家を仕切るのは、エメロードの継母サビーヌと連れ子のラニエ。母を亡くしてからわずか三か月、父はサビーヌと再婚した。その父も、心の病で遠い州端の教会病院に入院させられている。あれから四年半。サビーヌが意に反する者を次々と解雇するため、使用人たちの顔ぶれもすっかり入れ替わってしまった。いじめ抜かれて心も麻痺してしまったエメロードのもとに、ある日、国王の側妃として迎えたいとのお触れが届く。王妃に子ができないためだというが、一度も面会したこともないエメロードは戸惑い、継母と義姉はヒステリックに喚き立てる。誰もが現実を受け入れられないまま、翌日エメロードを迎えに来たのは、国王の異母弟ジルベスト。政争を避けるため臣籍降下したジルベストは、エメロードに代わってラニエを側妃にと抗議するサビーヌに冷徹に対応し、エメロードを城へと導いた。国王一家と対面を果たしたものの、お渡りがまったくない日々、エメロードを気にかけてくれるジルベストに、エメロードは少しずつ心を開いていく——
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
見事に策略にはまった(笑)
なんとかジルベルトを結婚させたい国王一家が好みのタイプを見つけ出す所が凄い執念がある。
当事者のエメロードからしてみれば、測妃になったのに国王は来ないし、王妃は優しいし、王太后は最初は怖かったけど慣れたら思いやりがある方だと分かって混乱してたし。 ジルベルトは測妃になったエメロードの為に国王に意見しに行き見事に返り討ちにあってるし(笑)
最後はあんなに嫌がってたのに結婚もし、王族に戻ったから国王一家の策略が成功してハッピーエンドで終わった。
一気に読めちゃった
作者買いです。読みだしたら一気に読めちゃいました。
あまりにもヒロインの育ちや環境が悪くてもここまでひどいのはどうなんだろう。シンデレラの継母の方がまだ優しいような気がします。
ヒロインの継母の己の復讐心も正しくないし歪んでますね。娘も娘でした。
ヒーローもなかなか自分の気持ちに気が使かないふりしているのか職務に忠実なのか、ヒロインが自分からモノが言える人ではないから継母がヒロインのところに乗り込んでくる(普通はそこに至るまでに誰か力づくで止めてほしい。セキュリティボロボロ設定は良くないと思うのでマイナス星1)まではっきりさせない環境もなんだろうな?といろいろ思いましたが、求婚からあとはあっさりしすぎてエピローグ通りです。恋愛要素が控えめ主人公2人の立ち直り物語かな。
読んでいて王太后様が一番好き。上司でも義母でもいい、欲しい。こんな方がトップなら女社会でも安心できるよね。と思いました。
王弟はちっとも冷徹ではなかった。生真面目で、いい意味で頑固なだけ。
王族ファミリーが結束かたくていい人ばかりなのが和む。
ヒロインを虐げていた継母と義姉がきっちり断罪されたのは良かったけど、
その後の二人が結ばれてからのラブラブな場面はほとんどないので、そのあたりが残念です。
ハッピーエンド
実家で義母と義姉に虐待されて育ったヒロインの元に王の側妃の話が届きます。そんなヒロインを迎えに来たのは臣籍降下した王弟で独身主義者のヒーローでした。虐待されたヒロインと立場を頑なに守るヒーローのお話でした。
出だしからヒーローとヒロインを結ぶために王家が動いていたことがわかるので安心して読めました。特に波乱もなく真実を知らないヒーローとヒロインがお互いに気持ちをやきもきしてるお話です。献身とつくのですがヒーローの王命感が強いのでもう少し溺愛感があるほうが好みでした。