【感想・ネタバレ】インベンション 僕は未来を創意するのレビュー

あらすじ

成功の陰に、5126回の失敗あり。サイクロン技術で世界を変えた、現代に生きる最も独創的な起業家ダイソンが振り返る、発明と挑戦のストーリー。

サイクロン式掃除機で知られる英ダイソン社創業者の自伝。生い立ちから自分の会社を設立し、世界で最も独創的なテクノロジー企業の一社となるまでの経緯が綴られる。製造業に携わる人、起業、デザインに興味がある人には必読の一冊。

よく知られているが著者は起業から4年間でサイクロン掃除機のプロトタイプを5127個も作成。技術開発にあらゆる資源を投入して多くの失敗と挫折の末に成功をつかみ、掃除機だけでなく、ヘアドライヤーや空気清浄機など、革新的な技術と斬新なデザインを融合した美しい製品群を生み出し続ける。

本書では著者の創意工夫、発明の原点となる美意識やテクノロジーへの考え方、非公開企業のままスケールアウトしながら独立して研究開発に資金を投入することの意義など、独自の経営思想にも触れられ、モノづくり重視の多くの日本企業に参考となるほか、近年のソーシャルイノベーション、SDGs的な新規事業(EVの断念、農業、教育)の展開例もまた示唆に富んでいる。

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Posted by ブクログ

ジェームスダイソンは洗濯機、電気自動車、固体電池、ダイソンファーム等色々なことに興味を持ち挑戦し失敗し成し遂げてきた。技術への情熱にはすさまじいものを感じる。失敗にこそ答えがある、構造こそ建築、気流に関する知識、農業と科学がイノベーションをもたらす、とても興味深い本であった。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

掃除機のダイソンの自伝。
ダイソンがイギリスの企業だと知らなかった。
勝手にアメリカだと思い込んでいた。
ダイソン氏はイギリス人やイギリスという国に対して、ものづくりを軽んじる傾向にあると憤っている。
それも知らなかった。
そのような逆風の中で、ものづくりに人生をかけてこれまでにないものを作ることにすべてをささげている。
掃除機以外にも、船やリアカー、電気自動車、ドライヤーなど様々なものを開発し、失敗することに意義があるという信念のもと、失敗もたくさんしている。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジェームス・ダイソン著
技術的な記載も多く、読みごたえが有る。株を購入しようと思ったが現在公開していない模様。ナイキの本でも感じたが、とにかく実名で人をけなしている。
・子供が皆創造的な仕事についている事は誇り
・子供時代に父親を失っている英国首相は86% 米国大統領12人
・英国は製造業に対する尊敬が無い マレーシア、シンガポールに工場を移した
・最初に起こした会社は、株主に解任された 発明したものへの権利、株を持たずに失敗
・サイクロン掃除機は527個の失敗の末に作られた
 紙パック無しに既存の掃除器メーカがロビー活動
 裁判で紙パック無しを宣伝で謡えなくされた。
・アムウエイと共同で製品開発をしたが、コピー製品を勝手に発売してしまう。訴訟期間5年を掛けて勝訴
・コードレス掃除機 猿真似メーカが成功したことを確認してから模造品を出してきた
・ドライヤーを開発する為、男性社員を含め全員が長髪にして試験に協力
・日本法人は、若い人に任せたかったがエージェンシーが探し切れず。スコットランド人を据えた。
・ヨーロッパのロビー活動は正当な競争を除外する害でしかない
・自動車も本気で開発、EV化に向かう事がはっきりしたので断念。開発費が足りない
・コロナ禍での人工呼吸器製造PJTに参加 多大の寄付も実施した。BBCが売名行為との中傷記事を掲載 その後正式謝罪 潔い。
・農地開発にも力を注いでいる
・ダイソンインステイキュート学校を設立 奨学金で借金を負わない。週3日研究PJTに加わり、2日は勉強
ダイソンに入社する事を縛るものでは無い
寮ではなく住処。
・大会を開催し、優勝者の6割がアイデイアを商品化し成功。

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2022年11月03日

Posted by ブクログ

あのデザインはもともと建築をおこなっていたからのようです。
三宅一生との信仰、何より自分のサイクロン技術を掃除機だけに留めないところが素晴らしい。

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

テレ東の経済番組で本書が紹介されていたので読んでみた。幼少期の境遇から辿られているが、実に兄弟揃って勤勉でマラソンの限界を越える感覚が好きだったりと努力家な面が伺える。途中の本格的な開発に携わる部分で私は挫折し、後半は流し読みとなってしまった。結構日本に関わる部分が登場するので、ホンダが好きな人はぜひ読んでみても良いのではないだろうか。

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2022年08月31日

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