【感想・ネタバレ】シン・論 おたくとアヴァンギャルドのレビュー

あらすじ

庵野秀明の「シン・」シリーズは、「おたく」の歴史を踏まえた自覚的な「つくり直し」である。その方法と美学の出自を探る、挑発的芸術論。

戦後の「おたく」表現のフェティシズムや美学の出自は、戦時下に狂い咲いたアヴァンギャルドが、戦後、政治的にウォッシュされたものであるというのがぼくの一貫した主張だが、「シン・」シリーズは、
その美学や方法を「正しく」運用し直し、戦後おたく表現を「修正」する試みなのだ。成田亨ウルトラマンの初期デザインの採用などその際たるものだろう。しかし、それは「特撮」とか「アニメ」とか
戦後のジャンルに必ずしも閉じたものでなく、もう少し広い。その「広さ」が重要だ。 (「あとがき」より)
※本データには、図版・注釈への双方向リンクは含まれません。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

書名と副題に惹かれて手に取ったが、そういううっかりした読者をぷいっと拒絶する本だった・・><
これは「シン・・の考察本」ではないそうである。
というわけで全然さっぱりわからなかったが、ひたすらローアングルの鉄塔について書き続けられてたり、著者は手塚治虫研究者だけあって引用されている手塚の言葉に興味深い部分あった。

P185・193 ビルドゥングするジャングル大帝レオ ビルドゥングするゴジラ(最初は蛭子ヒルコだったシン・ゴジラ)
ビルドゥング=ここでは成長・成熟・形成・変形・・・・

0
2022年08月09日

「小説」ランキング