【感想・ネタバレ】新 失敗学 正解をつくる技術のレビュー

あらすじ

「決められた正解を素早く出す」ことが優秀な人とされた時代から「自ら正解をつくる」ことができる人の時代へ。
「自ら正解をつくり出す時代」の思考の技術。
近年の日本の地盤沈下の背景には、すでに世界が「正解がない時代」になってるにもかかわらず、いまだに日本では「決められた正解を素早く出すことが優秀な人の条件」とされていることにある。これらは変わらない偏差値信仰、近年の官僚・みずほ銀行などのエリート組織の躓きを見ても明らか。
「正解がない時代」とは「正解がいくつもある時代」のこと。そのためには自分たちで正解をつくっていく必要がある。そして自分たちで正解をつくるとは、仮説ー実行ー検証を回していくことにほかならない。
この過程で必ず付いてくるのが失敗。いままで避けがちだった失敗とどのように向き合い、どのように糧としてしゃぶりつくすのか、そこがこれからの時代の成否を分ける。
そのためのポイントを丁寧に解説、これから私たちが身につけるべき思考法を明らかにする。

第1章 正解がない時代の人材とは
第2章 すべては仮説から始まる
第3章 失敗を捉えなおす
第4章 仮説の基礎をつくる
第5章 仮説をつくる三つのポイント
第6章 仮説を実行する

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Posted by ブクログ

ネタバレ

失敗とは何なんだろう?と最近ふと思ったタイミングでこの本に出会いました。
時代が変わり失敗への捉え方も変えていく必要があることを納得がいくように書かれていました。特に今の日本と現状は過去の成功体験に囚われてしまい、1つの正解にただひたすら向かう(高度経済成長期〜バブルまでの目指せ欧米思考習慣が抜けきれていないと実感出来ました。ある程度社会が成熟し、モノに溢れる時代では正解がたくさんあるということで、まずは仮説を立てて色んなことを実行していくトライアル&エラーが重要だが、まだ日本にはその「エラー」を許容する文化がないのは悲しいです。
失われた30年は決して政治だけのせいではなく、日本全体のチャレンジしない保守的な思考、失敗を悪とする思考これらが大きく起因していると本を通して感じました。
総括…大変良書です。

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2022年06月14日

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