あらすじ
子どもの権利とは、“「ねぇねぇ」「なぁに?」の関係”をつくる権利です。
“世界でたったひとつだけの宝”として大切にされながら、ありのままの自分を受け止めてもらい、
「自分らしく思いやりのあるおとな」へと向けて大きくなる資格が、子どもにはあります。
それを、子ども自身が実現する力を与えたのが、子どもの権利条約なのです。
自己肯定感と共感能力のある「おとな」になるために。
子育ちのための人類の英知。子どもが自分でも読めるルビ付き。
<目次>
第1章 愛される権利
――子どもの基本的権利
第2章 自分らしく豊かに大きくなる(成長する)権利
――成長・発達するためのいろいろな権利
第3章 社会の中で大きくなる(成長する)権利
――市民的権利
第4章 特別な助けを求める権利
――特別なニーズを必要としている子どもの権利
第5章 子どもの権利を生かすために
――救済の権利とおとな・国・国連の役割
*巻末 子どもの権利条約全文(政府訳)
*コラム
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Posted by ブクログ
子どもの権利条約の本。聞いたことはあるけど、詳しくは知らないし、よくわからなかったので、なるほどと思いながら読んだ。
はじめにで「こどもは大人の家来ではない」という話が書いてある。当たり前と言えば当たり前なのだけど、『親』の権力は強大すぎて親自身も気が付いていなさそうだなとは思う。
第1章 愛される権利
・呼びかけ、向き合ってもらう権利
・子ども期を豊かにすごし、大きくなる権利
・大人と同じように持っている権利
子ども視点の物語が権利の説明として書かれている。分かり難いと思う人はいるかもしれないと思った。
子どもの呼びかけには必ず向き合わないといけない……これ、年齢が低くなるほど「え。また?」とか「これくらい」と思ってしまいがちだけど、年齢が低いうちにしっかりと向き合っておかないと、年齢が上がると『大人は聞いてくれない』が固定化してしまって子供が大人の話を聞かない事になる。権利という話を抜いても、信頼の話として。
大人と同じように持っている権利は、性別で差別するなという話だった。そうは言っても、大人の固定観念を払しょくするのは難しい。結局、大人の価値観を子供も継いでしまうんだよな。
第5章 子どもの権利を生かすために
・助けを求める権利
・おとながやらなければならないこと
・国がやらなければならないこと
・国連がやらなければならないこと
・国連への報告審査制度と勧告
大人は子供の話をしっかり聞いて、国は大人たちが子どもの話を聞けるように支援が必要……と言う話。
よく読むと、私が子どもの頃には日本も子どもの権利条約を受け入れてたらしい。
聞いたことないぞと思ってしまった。さらに読むと勧告を無視して日本は子どもの権利を尊重してないとも書いてあった。なるほど。
体罰は禁止されたというニュースが以前あったけど『だったら、どう子どもに伝えるのか。しつけるのか』という部分は全く聞かなかったので、国連がうるさいから禁止という感じがすごいなと思う。