【感想・ネタバレ】一汁一菜でよいと至るまで(新潮新書)のレビュー

あらすじ

料理に失敗なんて、ない――レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、家庭では簡素なものを食べればよい、という「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』に至るまでの道のりを綴る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

興味深く読んだ。料理家の家に生まれた人で父は「土井勝」
子供の頃からこの道に進みと決めていたようだ。
父のことから始まり家庭環境、そして料理を通して出会った人々の逸話と著者が体験した料理の道が書かれている。
とても真摯に料理に向き合っているのが文章から感じられまたフランス料理、そして日本料理の真髄(とまではいかないかもしれないけれど)とその意味とか、素人でもわかりやすく読み取ることがわかって色々と感じるものがある。

著者の真面目でひたむきな性格、家庭料理のあり方に行き着くまでのことが書かれているように感じた。
「一汁一菜」...納得ですね。
料理のハードルを下げて家庭料理のあり方みたいなものを
日本料理(懐石)とフレンチを紐解きながら書いた本...
という感じかな〜と思う。
読み応えありました。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一汁一菜、自分にはこのくらいシンプルな方が合う気がします。

メモ
そこにあるもののすべてが美しく調和し、とても居心地が良く感じます。そのとき私は民藝の意味もまだ知らなかったのですが、河井寛次郎の作品とともに展示されていた、寛次郎の言葉に出会うのです。
「仕事が仕事をしています・・・・・・苦しい事は仕事にまかせさあさ等はたのしみましょう(仕事のうた)」「物買って来る 自分買って来る」「美の正体ありとあらゆる物と事との中から見つけ出した喜」「美を追わない仕事 仕事の後から追ってくる美」「美しいものしか見えない眼」そうした言葉が私の胸には響きました。
美しいものを追いかけると逃げていく、淡々と仕事する後から美は追いかけてくる、それが仕事だというのです。一生懸命生活し、一生懸命仕事した場所が、これほど美しいとは。その美しさは、素朴で、無骨でしたがとても温かく微笑んでいる。物が呼吸し生きている。その一生懸命の結果の美しさにハッとしたのです。
ああ、自然と繋がる家庭料理は民藝なんだ。
それは私にとって大発見でした。普通の家庭料理がある暮らしがどれほど美しいものか、人間の原点を見たように思えました。家庭料理研究の先には、とても豊かな展望が描けているのではないか。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎日食べても飽きない持続可能な食事=日本では一汁一菜、汁飯香、フランスではパンにチーズに野菜スープ。
出汁はなくていい。食材から出るもの。
味付けはテーブルで。塩、故障、七味など。
フランスでmenuは、コース料理のこと、リーズナブルな定食。

味噌汁とご飯でいい。栄養学普及のために、一汁三菜とした
一汁一菜を基本として、10種類ほどできれば健やかに自炊できる。
汁は、野菜、油揚げ、少しの肉。味噌汁にはなんでもいれていい。トマト、ピーマン、ソーセージなど。
和食にはメインディッシュはない。肉が良いか魚がいいか、は不要。
いいお味噌を使う=昔ながらの製法で醸されたもの。

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2025年02月27日

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