【感想・ネタバレ】高嶺の花には逆らえない 3のレビュー

あらすじ

その蕾は、大きく花開く。

夏祭りでフラれたあの日から、葉はあいりと話すことができずにいた。
あいりはバイト先の“なごみ”や学校にも姿を見せず、メールをしても返信がない。
「立花さんの真意を知りたい」そう考えていた葉は、あいりの友人である藤沢からの後押しで、あいりの家を一人で訪ねることになる。
行き着いた先は、葉にも馴染みのある家だった。そこにかつて住んでいたのは、中学一年生の夏休みに出会った初恋の人。
泣き虫で、不器用で、人見知りで・・・・・・とても優しい女の子。
佐原葉と立花あいりの物語は、時計の針を巻き戻すことになるーー。

※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

葉に救われた愛莉は、葉の理想の女の子を目指して血の滲む努力をしたんだろうな。
でもそれは本当の自分を押し殺してしまうことになり、自分らしく生きてほしいという葉の願いと反するもの。
武田さんがいなければ、葉は愛莉と結ばれていたんだろうけど、本当の自分を押し殺したままの愛莉では、長くは続かなかったのかな

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

祝・完結。
立花さん、武田さん、そして、新。各キャラクター達がそれぞれ、今後の方向性を見つけ、進んでゆこうとするラストは良かったです。

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2023年03月25日

ネタバレ

作者やっちゃったな感が否めない

前半はほとんど過去編。立花さんの2巻までの言動への伏線が回収されていき、なぜ今の立花さんが出来上がったのかについて言及。ここは良かった。また、このシリーズの特徴である「あまりにも鈍感すぎる主人公」の言動や描写が今作も生きており、ここも面白かった。

ただ、後半があまりに酷い。
最終的に主人公は立花さんではなく、武田さんを選んだ。そんな展開があっても良いとは思うが、そこへ至る主人公の感情の変化を示唆するような描写が少なく、あまりにも読者が置いてけぼり。これでは突拍子のない展開で読者の気を引こうとしているように思えてしまい、かなり残念。
また、主人公が立花さんを振った理由もどうも腑に落ちない。好きな人の理想になれるように自分を変えようと努力した相手を「それは自分の好きな努力じゃないから」と言い放って振るのは無いのではないか。立花さんのこれまでの努力を全否定した上、あとのフォローは妹任せ。さすがにこのムーブは納得がいかなかった。

全体として見ると、圧倒的に感情変化や描写が足りない。
例えば、遊園地は、立花さんが無理しようとしていたと書かれていただけで、具体的な話があったわけではない。そのようにダイジェストで書かれても、読者は感情移入が難しい。

武田さんを選ぶなら選ぶで、立花さんを選ばないなら選ばないで、しっかりと描いてほしかった。
せっかく2巻まで積み上げてきたものを3巻で台無しにしてしまったと思う。2巻のラストで大きく期待していただけに、非常に残念だった。

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2025年07月11日

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