あらすじ
新刊『長い一日』が各紙誌で大評判。
若手随一の小説の名手、芥川賞作家の滝口悠生、初の長編小説。
思い出すことで、見出され、つながっていくもの。注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。
風呂トイレつき、駅から徒歩5分で家賃3万円。古アパート「かたばみ荘」では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して……。
人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。
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Posted by ブクログ
古いアパートかたばみ壮のとある一室に暮らした歴代住民たちがリレー形式で自らの人生や、友人知人たちについて語るというお話
コンセプトとか形式はすごい好きで、前半の失踪事件のエピソードも結構楽しく読んだのだけど、後半で描かれる蒲田行進曲的なエピソードの方にいまいちはまれなくて、そのまま読み終える形に。
語り手たちが他人の話ばっかりしてるのは面白かったのだけど、語り手がどんどん変わっていく割に文体の変化があまりなかったのがちょっと残念。