あらすじ
※電子版には画像は収録されておりません。
グリフィス、ジョン・フォード、ドン・シーゲルから小津安二郎、コッポラ、トニー・スコット、デイヴィッド・ローリーら映画監督。スタンダード、ヴィスタヴィジョン、シネマスコープなどスクリーンの変遷。FOX、MGM、ワーナーブラザース、パラマウント等スタジオの歴史など。映画を彩るさまざまな要素をわかりやすく解説し、自身の映画体験と重ねて始めて語られる「ショット論」。世界中の映画ファン、必読かつ垂涎の書。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分にはまだ早い本だった。でも確実に大事なことが詰まっているという気配を感じた。筆者の語り口が面白く、映画の大体のストーリーの説明がとても分かりやすい。
ここで紹介されたたくさんの映画を見ることがとても楽しみ。
Posted by ブクログ
とても面白くて勉強になる。
私は無学なのでドゥルーズや映画論はまるで分からないし、この本の理論の話もよくわかったとはとても言えないのですが、自分の中では持ち得なかった新たな映画の見方を学ぶことができました。
とはいえ、私にはやはりゴールドウィンガールズは無個性の団体にしか思えないし、御大がカンターやバスビー・バークレイのどの辺りの運動性を多少でも評価されているのかや、タルコフスキーの雪はロシアでのタルコフスキーの情景なのだろうから同じように比べるものなのかもよく分からないのですが・・・・。
御大の本を読むとクラシック映画の見たことのない多々の映画がどんなに素晴らしいものなのだろうとワクワクし、すぐにでも見たいと思わせる力がある。淀川長治に負けずの記憶力もさすがすぎて驚嘆する。
あと、フライシャーの自伝もとても面白そうで、open libraryで検索したところ、借りることができたので英語が読める方は是非。
いつか読んでみたいなあ・・・
Posted by ブクログ
映画そのものと映画にまつわる知識に圧倒され呆然とする。つまりまったく着いていけないのだが、映画の見方として大変刺激を受けた。そして表紙にもなっている「殺し屋ネルソン」も早速視聴してみたが、面白さが今ひとつわからなくて情けなくなっただけだった。簡単に撃ち殺すし、ネルソン。
ーショットとは何かー 掴めたとは言えない。
デヴィッドボードウェルの「180度の規則」に対する見解に執拗に噛みついてる項はとても面白かった。
Posted by ブクログ
蓮實重彦さんのライフワークの一つである「ジョン・フォード論」がついに出版されたのを知り、それを読むための準備運動として、こちらを読んでみました。
インタビュー形式をとっているので、読みやすいかなと思ったのですが、やはりこれは「ショット」論なんですね。
観たことのない映画、観ていても言及されているショットをほとんど覚えていない映画、名前も聞いたことのない映画の話が矢継ぎ早にでてきて、久しぶりの蓮實さんの映画論ワールドを堪能しました。
映画の「ショット」という概念について語っているわけですが、内容としては、これまでの蓮實さん的な映画をみる視点が変わるわけではなく、これまで同様の話しがショットというキーワードで説明しなおされているということだと思いました。
それにしても、蓮實さんって、いつこんなに映画観ているんだろう?本職はフランス文学とかフランス現代思想だし、そちらの本もたくさん書いているし、小説もときどき書くし、一時は東大総長もされていたわけですからね。
「ジョン・フォード論」を読むには、なんかフォードの映画を見る必要があるなと思いつつ、わりと暇なはずのわたしは、その時間がないんですね。
まあ、でもとりあえず読み始めようかな?
「監督 小津安二郎」もほとんど小津の映画観ずに読んで、その後、現存する全作品をDVDで観ましたからね。。。