【感想・ネタバレ】ナショナリズムとジェンダー 新版のレビュー

あらすじ

「従軍慰安婦」の存在は周知のものだったにもかかわらず,1990年代の当事者による告発まで,なぜ彼女らの存在は「見えて」いなかったのか.「慰安婦」問題がつきつけるすぐれて現代的な課題を,フェミニストとして真正面から論じ話題となった『ナショナリズムとジェンダー』に,その後の論考を加え,戦争・国家・女性・歴史にかかわる著者の発言を新版として編集.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

お勉強として。

恋をすると気になる「本気か遊びか」。「私のこと遊びだったの!?」とか「私のこと本気じゃないの!?」と苦しんでしまうのは、女性が「妻・母コース」「娼婦コース」に分けられてきた歴史ゆえなのかなと。

それで、私が「私は本気よ!」と思う時は、相手に自分の存在を全依存するような、ずっと死ぬまで一緒に居ようねという確約を求めるような、いわゆるシンデレラコンプレックス状態・ロマンティックラブイデオロギー洗脳になっていた気がする。

おそろしい。

もっと、軽やかに愛することができれば、女はもっとチャーミングなのにね。そんなことは47歳になったから言えることであって、30歳だったら言えなかっただろうな。。。

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〇従軍慰安婦、売春婦、娼婦

〇任意か強制か

〇女性が「正妻コース」でありたい時、同時に「娼婦コース」を否定する。がゆえに、売春婦を助けようとする発想にならない。

〇従軍慰安婦・・・韓国側男性にとっては、敵によって自国の女性を凌辱されたという最大の侮辱であるがゆえに、触れたくない話題。よって、救われてこなかった。

〇強姦、性犯罪、家庭内暴力、性的な幼児虐待・・・女性の性的自己決定権への侵害であるがゆえに、救われるべき。

〇恥の概念で締め付けて、本人からの告発を抑え込む

〇強姦:男性の権力支配の誇示のために行われる。弱者への攻撃を通じて、連帯を「確立」する儀式。(彦坂1991)戦時輪姦は時に”観客(敵兵?)”を伴う。

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2020年04月19日

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