【感想・ネタバレ】神の値段のレビュー

あらすじ

第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作!

マスコミはおろか関係者すら姿を知らない現代芸術家、川田無名。ある日、唯一無名の正体を知り、世界中で評価される彼の作品を発表してきた画廊経営者の唯子が何者かに殺されてしまう。犯人もわからず、無名の居所も知らない唯子のアシスタントの佐和子は、六億円を超えるとされる無名の傑作を守れるのか――。美術市場の光と影を描く、『このミス』大賞受賞のアート・サスペンスの新機軸。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現代アートとミステリーを題材にした「このミス大賞」。姿を見せない作家の謎に引っ張られて一気に読みました。ギャラリーと作家の関係性や、アートビジネスについても勉強になりました。
しかし、作品を描かない作家って…映画の監督みたいなものなのでしょうか。それを何億円で売るというのがギャラリーの手腕なのでしょうか。よく分からないのでもう少しこの業界について知りたくなりました。
もし、ピカソやゴッホの作品がアトリエのスタッフによって描かれたらそこまで値段がついたのか…

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代美術のギャラリーを舞台にした話
あまり芸術に詳しくないが、少し芸術の世界を理解できた。
事件の謎解きが最後の方にあるが、結構あっさり終わっていてあまり印象に残らなかった。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のムメイの言葉がいい。
犯人謎のまま終わるのかなーって読み進めてたら謎解きが始まって自分としてはなんか急に来た感じで無理に話を終わらせにいってるのかと感じた。
佐和子さん頭きれる子だったのかと自分のなかでのキャラ設定とギャップが出てしまった…。
アート作品に少し興味がわいた自分の流されやすい性格を実感した。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリとしては殺人事件の犯人と、無名の1959年の絵の存在が軸になっている。
殺人事件の方は早々に犯人が分る。これは犯人たる動機をもちそうで怪しいのが他にいないという致命的な構造をこの物語が持っているからで、これでミスリードなら凄いなと思いながら読んでいたが、そのまま素直に犯人だった。
終盤、謎を解き明かす主人公の存在が今までのキャラ描写と微妙にズレを感じてしまったのは、なぜだろう。
読み方に問題があったかもしれない。
ただ、美術業界の描写は本職が書かれているだけに、詳細でその部分は興味深かった。

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2021年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーというには謎解きの要素が少なく、サスペンスにしてもスリルが少ないため、その中間? そえゆえちょっと中途半端な感が否めません。
無名は結局その姿を現さないし、1959年の作品の行方がメインかといえばそうでもない、唯子を殺した犯人の捜索に血道を上げるわけでもなく…。物語のラストで唯子殺しの犯人がわかる場面でそれらが一つにつながるわけですが、そのタネあかしのシーンもちょっと急ごしらえな印象が拭えません。読んでいてもなんだか唐突な感じなんですよね。「あれっ、なんだか急にそんな展開なの?」 って思ってしまいました。
とはいえ、現代美術のマーケットに関することや、オークションの雰囲気を味わうことができる点については一見の価値があるかもしれません。ミステリー的な部分については唯子殺しの犯人が佐伯である点、読めばわかってしまう、、、かな。

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2020年03月22日

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