あらすじ
全寮制男子校である霧森学院の旧寮「あすなろ館」は、昨年起きた“ある事件”のせいでほとんどの生徒が新寮に移ってしまい、今はたった6人の生徒しか入居していない。 そのうちの一人・兎川雛太の部屋に新たな入居者がやってきた。転校生の鷹宮絵愛。頭脳明晰だが動物にしか心を開かない変人だ。 ある日、校内で生徒会長の湖城龍一郎が何者かに殺害される。現場の状況から犯行が可能なのはあすなろ館の住人だけだった――。
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Posted by ブクログ
全寮制の男子校を舞台にした「青春ミステリ」。
ヒナの設定からして「いろいろ察し」だったんですが、
いけ好かない生徒会長が殺害された三章を過ぎたことから
俄然面白くなってきました。
まさしく「クラスメイトと謎解き」を。
ヒナがワトソンで、同室のエチカがホームズ。
何気ない学園生活の描写の中にアリバイや
犯人特定できるガジェットが仕込まれていて、
読者もエチカと同様に犯人の特定ができたんだなと
気づいたのは、エチカによる犯人告発シーンでした。
鈍すぎる。
ただ、犯人の殺害動機はかなり強引だと思いましたが。
最初は自分自身も容疑者で、
犯人特定にあまり乗り気じゃなかったエチカが、
「友人が傷つけられた」怒りから
謎解きに積極的になる流れがよかったです。
事件を通じて友情を深めていく
デコボコルームメイトの推理が楽しかったので、
これ一作でなく、続くお話も読みたいなあ。
期待してます。
Posted by ブクログ
途中、『犯人はこの人で動機はこうかな?でもそれだったらあきりたりすぎんか(笑)』
って思っていたら見事に違いました!笑
殺された生徒会長がなかなか悪役っぽくなってて(帯に書かれてるのでネタバレではないとみなす)犯人に同情しちゃうけど、でもまあ殺すのはよくないよね…
全寮制男子校モノ、で時々ブロマンスみ?を感じたけれど、無駄なく展開がスピーディーで、淡々としたギャグ要素もあり疲れず読めた。こういう密室って面白い。各々のキャラクターの背景ももっと気になる。
以下ネタバレ
女刑事が出てきた時点で「なんでここに来て刑事追加?」と思ったけど、そこで疑うべきだったか(メタ)
部下を先に車で返した後、「車でホームセンター」はタクシーってこと?かな??
五月女くん。。
疑ってごめんよ。。
垂れ目とかミスリードだよね……
絶対弟だと思った……笑
なんなら瞬くんなにか隠してるかと思った(笑)
Posted by ブクログ
消去法での謎解きが新鮮でした!
犯人はこの人か!と意外な人物でした!
ミステリーですが、コメディちっくな作風なので、読みやすく面白かったです。
Posted by ブクログ
まさか学園ミステリもので殺人事件が起きるとは思っていなかった。でも、推理はとても面白かったし、論理的で楽しかった。気軽に読むことができる小説だった。このようなさらっとした感じの小説も良い。小学生〜中学生向けという感じ。朝の読書、休み時間の読書に良いかも。
大人たちの深みある描写
登場人物の背景や気持ちの繊細な描写
があると満足感がアップするかも。でも、さくっと読めるのがこの本の良いところでもある。
作中に出てきた監獄という比喩といじめ(全寮制しかも特進クラスという逃げ場のない所)の結びつけ
&
権威を振り翳していた被害生徒 生徒の言いなりになっていた先生 礼節を重んじるあまり目上の人を疑おうとしない有岡先輩のキャラクターを監獄という比喩やいじめの問題と結びつけ
ていたならば、小説にメッセージ性が生まれると思った
Posted by ブクログ
ほぼラノベ。
あたかも寮の中に犯人がいるかのように進むけど実は…なパターンで少し拍子抜け。
あくまでも「あすなろ館の中に犯人がいる」と思わせるために登場人物が必要なのは分かるけれど、その設定や場面が必要なのかと思う部分も多かった。
事件が起こるまでが長いのと、主人公の性格が苦手だったので後半は読むのがしんどかった。