あらすじ
人気コミックのドラマ原作小説が講談社文庫版で堪能できる!
高校の元クラスメイトが住む雲場村(くもばむら)を訪れた
金田一一(きんだいち・はじめ)と美雪(みゆき)。
その村では雷を崇める夏祭りが催されるという。
雷鳴の轟音が祭りの始まりを告げたのち、友人の屋敷で
”空蝉”(うつせみ)――蝉の抜け殻に覆われた死体が発見される。
この空蝉は、雷に捧げられた呪わしき供物なのか。
陽炎の中から現れた美少女の悲しき秘密とは--。
ハジメは事件現場から消えた足跡のからくりを見破れるのか。
表題作のほか短編「共犯者X」と「迷い込んできた悪魔(デモン)」の2編を収録。
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Posted by ブクログ
元クラスメイトの住む雲場村を訪れた金田一一と七瀬美雪。
落雷の激しい音と共に始まった奇妙な村の祭り。
そのさなか、友人の家で蝉の抜け殻に覆われた死体が発見された。いったい誰が。
表題の中編と短編が2編。
すぐに読めます。
最後は切ないですね。
Posted by ブクログ
有名シリーズなので基本構造は割愛。
一応三編収録されている。
このシリーズでたまに起こる、この地域ではこの日には必ずこんな天気になるという便利極まりない前提の事件+オマケの推理クイズ的な長めの掌編2つ。
ライトノベルでは無いレーベルではあるが、相関図なんかとは別に漫画的なイラストの挿し絵が入っている。
流石にカラー口絵は無かったが。
文体やトリックなどから、ライトノベルでもっと漫画と融合したトリックや解説のシリーズの方が、漫画から入った読者にはわかりやすい気もするが、新作は出ないんだろうとも。
Posted by ブクログ
金田一少年の小説版は以前読んでいたのだが、何故かこれは読んでおらず、この度文庫で読んでみた。
推理小説は色々と読んできたが、金田一少年の小説がこんなに読みやすかったのかと、正直驚いた。主要人物の背景をコミックで知っているというのもあるが、事件に集中してあっという間に読んでしまった。
タイトルの雷祭殺人事件は、祭の行われる村にて起こった殺人事件。特殊なシチュエーションでのトリックだが、それを実行しなければならなかった理由含め伏線はちゃんと張られており、納得感はある。ちょっと幻想的な空気感含め、短編として面白かった(残り2つも短いながら面白いです)。