【感想・ネタバレ】はじめて哲学する本のレビュー

あらすじ

どうして、結婚したの?なぜ、家族旅行には行かなきゃいけないの?大人はどうして仕事に行くの?どうして勉強しなければいけないの?神さまは、なぜみんなを助けてくれないの?ボクもいつか死ぬの?…etc.身近な問題に問いかけつづけること、疑うことが、人生を「哲学する」ということ。リクルートから杉並区立和田中の民間人校長になって活躍し、教育にかかわりつづけている藤原先生が、「哲学」をやさしい言葉でわかりやすく解説。子どもだけではなく、大人も楽しく読めて、かつ「人生」についてもう一度考えるきっかけとなる新しい哲学の本です。

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Posted by ブクログ

表紙絵でかなり損をしている気がする。従来の哲学本と違い、著者独自の視点で様々な事柄についてのとらえ方が示されていて、非常に参考になった。手元において何度も読み返したい本である。

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2013年01月31日

Posted by ブクログ

かなり、いい本…

はじめて哲学する時は背伸びしないで、こういう本から読むといいんだと思う。

しっかりと子供に読ませたい本だ。

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2010年10月04日

Posted by ブクログ

生きることを応援してくれる本。堅苦しくなく、ものごとを問いつづけることは大事だよ、とちょっと哲学、されど、哲学っぽくなく読めます。小学校五年くらいから上の人達にピッタリなんじゃないかな。
自分の子供達がもう少し大きかったら紹介したい本です。

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2010年08月30日

Posted by ブクログ

子ども向けだが面白い。
哲学とは?考える、とは?
身近な題材から人生を哲学しよう!と語る杉並区の校長先生、和田氏。「よのなか」授業をうけたかったなぁー!

最後の一行に全て集約かと。
「死」を想うことを怖れることはない。
なぜなら、それはキミの「生」を輝かせる道具だからなんだ。


人間は、だんだん弱くなるのではなく、はじめから弱い部分を持って生まれ、その弱さを、慈しみながら育てていくのだ。 p. 15

キミが勉強会する理由は「クレジット」を積み上げるためだ。 p. 97

知力というのは、アタマの底力のこと。そこには記憶力のよさや正解を引き出す論理てきなちからだけでなく、直感や想像力、物事を考えつづけ?忍耐力もきっと含まれてくる。
学力というのは狭い基準。
計算問題や漢字の書き取り、テストで測った時に現れる問題の解答を導き出す力のこと

情報を処理する力 = 情報処理力、狭義の学力
情報を編集する力 = 情報編集力、広義の学力
p. 110〜111

情報編集力を進化させるには、
1. コミュニケーションする技術
2. ロジックする技術
3. シミュレーションする技術
4. ロールプレイングする技術
5. プレゼンテーションする技術  p. 117

≪幸せとは、1番近くにいる人を好きでいられることで、遠く離れてしまった人に「おかえり」と言えることで、助けを求められたらいつでも駆けつけられること≫重松清『幼な子われらに生まれ』の定義p.122

倫理観、これはいいことだからやって良い、これはいけないことだから、やってはいけない。 p.157

ナナメの関係、近所の人々からのコミュニケーションが、ボクたちの「自己肯定感」を支えてくれていたんだと思う。 p. 235

動物の細胞寿命は、大人になるまでに要する期間の7倍という説。犬は2歳くらいで成犬になり、およそ7倍の14.5歳まで生きる。 p. 241

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

 各章のタイトルにも惹かれるのだが、(私悪い癖、毎度読む順番が適当なの事も、災いしているかも)、一番共感した事は、自分の価値をどうあげるか!という点。聞きわけのよい子でなく、正解が1つ以上ある解が出せる子に、時間をかけて育てること。
 目からうろこかも。左脳系の情報処理能力も大切かもしれないけれど、右脳系の創造的な力も時には必要なんだろうなぁ。直観力なのだろうけど。
 エンプロイアビリティの向上。子ども(学生)だけの話では無いかもしれないなぁ。全ての働く人に影響する事だろう。
 学校の先生論にも出てきた、勉強を怠らない人。これは、全ての人に当てはまるのだろうなぁ。遠回りする時間があるか?まぁ、やれる事をするだなぁ。

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2011年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(まとめ)
・人生について哲学するとは「問いかけ続けること」「疑うこと」

・男が生きるには、建築や宗教のような壮大なテーマが必要とされる。039

・テレビは物事を「二項対立」の構図で描く傾向があり、世の中を単純化しすぎている。
 →テレビを見過ぎると、◯か☓など単純な判断や、パターン認識しか出来ないヤツになってしまう。

・子供の頃は「自分を中心に地球が回っている感覚」「全能感」→やがて現実を知る。084~095
 →「自由」には「責任」がともない。「権利」には「義務」がともなう。
 →「自由」や「権利」を行使して思いどおりに事を進めるためには、それに応じた分の貢献が必要だ。それができないやつは「自己チュー」だ。

・クレジット(他者からの信頼)には「人間関係のバランス」が含まれる。102

・「知」「徳」「体」と「情報編集力」が重要。106
 「情報処理能力」はジグソーパズルの能力、発展途上国で重宝。「情報編集力」はレゴ・ブロックに要求される能力、成熟社会に必要とされる。

 「情報編集力」を進化させる5つの技術
 1.コミュニケーションする技術(異質な人間と交流し自分を変化させる技術)
 2.ロジックする技術(論理的に帰納・演繹しながら筋道を立てて考える技術)
 3.シュミレーションする技術(頭の中でモデルを作って実験し、類推する技術)
 4.ロールプレイングする技術(他人の身になり、どう考え思うか想像する技術)
 5.プレゼンテーションする技術(相手の頭の中に自分の考えの像を結ぶ技術)

・幸せとは、一番近くにいる人を一番好きでいられることで、遠く離れてしまった人に「お帰り」と言えることで、助けを求められたらいつでもどこでも駆けつけられること。(重松清の「幼子われらに生まれ」)

・個性は他者との間(インターフェイス)に発揮される 135
  新しい環境や境遇によって新しい自分が発見される。

・今の時代は「幸福」の一般解さえ無い。自分の「幸福論」を自身でクリエイト(編集)しなければならない。140

・周囲を驚かせろ!誰のようでもない姿になれ! まずは真似からでいい。 141

・「超便利で安全な社会」
 コミュニケーション技術と、知恵を出して工夫すること、リスクやストレスへの耐性。に注意すること。168

・なぜ神様はみんなを助けてくれないのか?その答えを追求したいのなら、遠藤周作の「沈黙」を熟読せよ。

・「衣食住」→「遊学働」→「真善美」 役に立つばかりが価値観じゃない。198

・日本人の「自己肯定感(セルフ・エスティーム)」が揺らいでいる。「ナナメの関係」の減少。
 →自分の地盤を固めよう。
 →この世に誕生して、両親や祖父母、周囲の人達を喜ばせたことに誇りを持とう。
 →「自分ブランド」を築こう。
 →属する組織で語る人生ではなく、自分で切り拓(ひら)く人生を歩もう。
  会社や肩書きで自分を語る人ではなく、技術を持ったプロになろう。
  たった一人の「かけがえのない自分」へ

 「死」について
 ・人生には限りがあるから、残っている時間、そこで出逢う人、いまここで起こること、めぐり会う体験のすべてが、限りなく愛おしく思えてくる。
 「死」を思うことを恐れることはない。それは「生」を輝かせる道具だから。

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2011年10月01日

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中学生に語りかける形式で、学校で起きることを中心に身の回りの疑問を考える本。
社会観や人生観を考えるきっかけの本としては、オススメ。

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2011年07月09日

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男がもし、建築や宗教という積み木細工にかまけるか、壊す戦争にしか生き甲斐を見出せない存在だとしたら。

オタクや草食系男子に進化しているのは、平和の象徴なのかもしれない。

自分とは何か、働くとは何か、結婚とは何か、死とは何か、など、わかりやすく問いかける。読み終わったあと、今を生きるエネルギーがあがる本。

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2011年06月06日

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子供に語りかける口調の大人向けアンチョコ。出だしで方向性を決めてあげるあたりに教育関係者らしさを感じました。でも、哲学する本ではないような気がしないでもない。

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2010年11月13日

Posted by ブクログ

小学生くらいにも読みやすいように書かれた
哲学の入門書のような本です

最近小学生でも読めるような本を読むことが多いですが
大事なことはとても基本的なことなんだと
そういった本を読むことで改めて気付かされます

あと、自己啓発や哲学の本の表紙は何故ゾウが多いのか…
ひそかなる疑問です

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2010年11月07日

Posted by ブクログ

第19章 どうして生まれつき、不公平なの?

金持ちの家に生まれた子とボク。
田舎に生まれた人と都会に生まれたボク。
平和な国に生まれたボクと戦争のある国に生まれた子。
どう考えても「条件」が違う。
生まれはそれぞれ、育ちもそれぞれ、親も先生も、地域も国もそれぞれ、だ。

つまり、よのなかははじめから「不公平」だし、人生のスタート地点は同じはずがない。
「人間はみんな平等」というのはウソなのである。

「平等」に与えられたほうがいいのは「機会(チャンス)」であり、結果の平等は望むべくもない。唯一「平等」なのは、みんないつか死ぬという摂理だけだ。
だから、その、はじめからの「不公平」を受容して、スタート地点からどこまで行けるのか、に望みを託す。

しょせん「不公平」な競争だからと、あえて競争に挑むのもいい。
しょせん「不公平」な条件だからと、あえて人生に挑む覚悟があれば。

「死」だけが公平に与えられている。
そうだとすれば、どこまで行くか、その距離で考えることもできそうだ。

「流れのなかを漂うリンゴ」のようなイメージはどうだろう。
流れは時代や環境や人生のさまざまなチカラだ。そして、リンゴはキミだ。

キミは流れのなかを漂いながら、見えない向こう岸を目指して進む。
浮かんだり沈んだりしながら、しだいに熟しておいしくなっていくリンゴ。
突如として岸に着く。
それは「死」を意味する。

ふつう、誰も「サドン・デス」を考えてはいないから、まだ岸には着かないだろうと、なんとなく想像しているものだけれど。

浮かんだり沈んだり、試行錯誤の数で、しだいにキミのリンゴは熟し、おいしくなる。
年を重ねると、カサカサに枯れていく実もあるし、ジュクジュクと醗酵してくるリンゴもある。

岸に着いた瞬間、キミはそのリンゴを頬張るのだ。
「ああ、おいしかった!」

それなら、よい。

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2010年08月21日

Posted by ブクログ

民間から杉並区の校長になった方の本。

著者の考えが、わかりやすく凝縮されている。

しかしなにせ子供向けなので、物足りない。もっと知りたい。

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2011年12月13日

Posted by ブクログ

衣食住のベースの上に優学働の二層目が乗っている。

子供が小中学生のうちに身に付けるべきことは、集中力とバランス感覚。
集中力は、勉強することで、バランス感覚は、遊びのなかで鍛えられる。

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2011年08月12日

Posted by ブクログ

当たり前すぎて、考えたこともなかった「どうして?」を真面目に考えてみる。
自我が芽生えて、感情豊かになりつつある子どもたちに、ぜひ読んでもらいたい。
思い通りにいかなくなったときに、釈然としないイライラ感を募らせるのではなく、その理由を思考してみることにより、自分自身も楽になれる。
この本に書かれていることは、道徳的な基本に過ぎないが、これをきっかけに物事を自分の頭できちんと考えられる習慣を身に付けたいものだ。

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2011年02月16日

Posted by ブクログ

子供に向けた哲学書ではなく著者が言う臨象哲学、モノやコト、ヒトに関する考えるためのヒントの本。哲学って何だろう?哲学って答えのないコトを一人ひとりが考えることなんじゃないだろうか。
なぜ思い通りにしてはいけないのか?「自分が一番カワイイ」「自分探し」のように大人にも失敗がある。自由には責任が伴い、権利を主張すれば義務が生じる。親の子に対する投資に対して、子は責任があると言う事例は若干?だが。
ヒトに必要とされる力は何か?情報処理ではなく情報編集力がこれからは求められる。
どうしたらいじめはなくなるのか?みんな一緒というという感覚により「いけにえ」を作ることで自分の身を守ろうとする方法がいじめであり、戦争もその延長上にある。戦争をなくすには、身近ないじめをなくさなければいけに。でもどうしたらなくなるのだろう。その答えは書いてなかったが、それを一人ひとりが考えろということなんだろう。

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2011年01月16日

Posted by ブクログ

読みやすいし分かりやすい。

人生のクレジットの話が面白かった。


読みやすいし分かりやすいだけに、一度読んだら満足してもう読まなさそうな感じがする。もったいないなぁ。

もう少し歯ごたえのある内容でも良かったかもと思ったり。

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2010年10月07日

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