あらすじ
無為な日々を過ごす「彼」は、移動式の監視カメラ「アイ」を手に入れた。極小眼球型の機体で街を疾走するが、ある日、なんとアイが勝手に自走をはじめ――。第58回文藝賞受賞作。
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Posted by ブクログ
目玉のような外見のカメラ付ラジコン“アイ”を購入した“彼”。遠隔操作で見回り中、アイが女性に持ち帰られてから、どんどんおかしな方向へ導かれる。彼の制御下を離れたアイが、無機物な犬、猿、ヤモリをお供に不審者探しへと繰り出す様は、桃太郎の鬼退治のようでもあるが、最後に成敗されたのは……。この物語は、異なる二つの目(アイ)を通して、法やルールの概念を描いているのかな。よくわからんが、そこがいい。
Posted by ブクログ
粗筋を読んで気になって読んでみたんですけれども…あまりにも…何が起きているのかよく分からない描写の連続でしたかねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
てか、作者は何を表したかったのか…それすらも判然としない読書でしたけれども…著者は大分若いんですけれどもまあ、そういう最近の若い人の感覚?を多少なりとも知れた気分になれたのは良かったんじゃないでしょうか…
ちなみに著者は既に逝去されている模様…マジか…本の内容よりもそれが一番気になったところでしたねぇ…。
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
おもしろかった。文章も無理なく作者の言葉で書かれていた。自分の意思だと思っていたものが、いつしか意思から離れている瞬間がこの作品でうまく描かれてた。そしてそれは最初から意思だったのか、そうでなかったのか、わからなくなる。自分の意志とは案外信頼におけないもの
Posted by ブクログ
不思議なお話で
短いから、どういう終わり方なのかな~~と
思っていたら
唐突に終わってしまった
表紙が、お話そのもの
どんどん続きそう・・・なのに
死んでしまったなんて
Posted by ブクログ
ラジコンで遠隔操作できるはずだったがアンコントローラブルになった小型カメラ〈アイ〉が映し出す世界に釘付けになった彼のお話し。
「見る」ことの能動性・受動性について考えられる作品かなと思いきや、読み進めると想像を超える展開に。一読しただけですんなり理解するのは難しかった。
物語の主要な登場人物は「彼」や「アイ」だけれど、最後に登場する「おれ」目線で読み直すとまた違った読み方ができるかもしれない。
Posted by ブクログ
彼の目線から「アイ」目線へのシフトは意外とスムーズ
いつのまにか「アイ」になってるわたしは目を見張りながら読んでいる
転がるたびに混ざり合う日常は掴めそうで掴めない、というか掴みづらい
初読みにして最後という衝撃
もう少し読んでみたかった
Posted by ブクログ
確かにロードノベルと言えば言えるかもしれない.移動式小型カメラアイの魚眼,地上2センチの世界がどんどん転がり出して,猿にヤモリに犬の登場.おいていかれた僕の前に広がる現実であって微妙にズレた街.この不思議な世界観が現実を侵食する.切り口がとても面白かった.