あらすじ
「アニバーサリー賞」受賞作、第2弾!
四月。つい先日までフリーターだった西渕真澄は、なぜか警察庁内にいた。そこで警察庁の内包機関である東京幽世公安局の入局式が行われるためだ。
この日本には、あまり知られていないが厳然と存在する異界がいくつかある。そこは基本的に、人外の者が住まう地だ。当然、東京の下にもそれらは広がっているのだが……。この幽世公安局は、いわゆる普通の人間が暮らす「現世(うつしよ)」と、あやかしが暮らす地下異界「幽世(かくりよ)」の秩序を守るために存在する国家秘密結社だ。中でも「特務課」は、妖魔と呼ばれる悪いあやかしを討伐するために作られた、人とあやかしの混成部隊から成るワケありの専門部署。数ヶ月前に天狐のこがねとイレギュラーな契約を結んで「普通の人間」の枠から少し外れた真澄は、期待の新人として有無をいわさずこの課に配属されたのだった。クセの強い先輩たちに囲まれて正職員として働き始めた真澄の前には、今回も次々と予想もつかない難敵が現れて……!?
2021年に行われた第1回・小学館文庫キャラブン!「アニバーサリー賞」を満場一致で受賞した傑作ファンタジーに、待望の第2弾が登場!
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Posted by ブクログ
東京かくりょ公安局 第二弾
副題にあるように、今回はミエナイ敵。現世で盗難事件が頻発したり、突然人が行方不明にになったりと、誰がやっているのかわからない状態で被害だけが広がっていく。東京幽世公安局特務課は、妖の仕業ではないかと考える。そんな中、鬼蜘蛛のヒバナが偃月院に容疑者として連れ去られてしまう。特務課メンバーの過去が次々と明らかになる第二巻!