【感想・ネタバレ】おれちんのレビュー

あらすじ

韓流でブレークした気鋭の韓国哲学者が、日本人の新しい類型を発見した。それは、「おれちん」。上昇志向が強い「おれさま」と、自分の世界にひたすら引きこもる「ぼくちん」が合体し、自分勝手で、コミュニケーション能力に劣り、公共性概念の欠如した「新族」が誕生した。代表的な「おれちん」である小泉元首相、中田英寿、ホリエモン、イチローなどを徹底的に解体分析した、待望の次代日本人論。

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Posted by ブクログ

★改めて読まねば★随分前によんだ読んだが、極めて面白かった社会分析。「おれさま」と「ぼくちん」を、自己評価の高低と社会への開き(他者からの評価)に応じて4区分する。「ぼくさま」などほかのカテゴリーがどんな内容だったか忘れたが、自己中心的でいばり、かつ自閉的な「おれちん」には笑った。日本三大おれちんは小泉純一郎、ホリエモン、中田英寿らしい。

おれちんはすべてをココロの問題にしてしまい、共同体から切れている。だが、個性ではめしは食えない。必要なのは実力で、それがうまくはまった人が目立つ。
ただ、この国の序列者は上位者が下位者に対してどうふるまうかの教育を受けていないと指摘。だから社会・組織として機能しないのだろうか。

おれちんの特徴は自分の飯の種を軽蔑することだそう。きっとそれはファンをないがしろにするスポーツ選手などで、イチローなんかもあてはまるのだろう。軽蔑すればするほど、評価される仕組みは何だろう。

記憶がもうあいまいだが、日記帳の不思議な文体だった。その狙いまでは分からなかった。

0
2016年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
小泉前首相、安部首相ら、おれちんリーダー、ニートやひきこもりになる若者…肥大化した自己愛を抱えつつ孤絶し、漂流する人たち。
彼らの深層心理に鋭く迫る。
気鋭の韓国哲学者による待望の次世代日本人論。

[ 目次 ]
おれちんの日記
「おれちん」万歳!
「おれちん」とは何か
「おれちん」の増殖
「おれちん」とメディア
「おれちん」誕生の背景
「おれちん」のしるし
「おれちん」と政治・経済・社会
「おれちん」と若者
「おれちん」と新しい人間観
「おれちん」の敵
「おれちん」の味方
「おれちん」の文化
「おれちん」と世界
「おれちん」とナショナリズム
「おれちん」の思想
「おれちん」の黄昏

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月07日

Posted by ブクログ

ふざけたタイトルだが、結構しっかりと現代社会を捉えている。日記みたいな形でストーリーは進んでいくが、自己中心的かつ内向的な日本人が増えてきて主流になっていると書かれている。ただ、それが良いのか悪いのか、またその後の社会はどうなるかということについて、意外なまとめ方でおさめている。

0
2009年10月04日

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