あらすじ
人生のCEOは、あなた自身。
いまや1兆円企業となったソニーの変革を主導した元CEO・出井伸之氏による、初のキャリア指南書。84歳にしてベンチャー企業「クオンタムリープ」を率いる現役経営者である出井氏は、「人生の経営」についてこう説く。
〈自分の人生は会社のためだけにあるわけではありません。自分はどうありたいか、どういう人生を歩みたいかを決めるのは自分自身です。つまり、自分の人生を“経営”するのは自分なのです。〉(はじめに)
「人生のCEO(最高経営責任者)はあなた自身」なのだ。その上で出井氏は、どのように人生を経営していくか、その指針を示していく。「定年という考え方をやめる」「社内転職に挑戦する」「左遷だって糧にする」「キャリアを生かせる場所を探す」「地方やベンチャー、アジアに目を向ける」……出井氏がソニーで学び、自ら切り開いてきた会社にも定年にもしばられない生き方から、多くのビジネスマンが後半生のヒントを得ることだろう。
(底本 2022年4月発行作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
出井伸之氏の本が読みたくて購入。
ソニーで最初の新卒入社のサラリーマン経営者の出井氏が、ソニーとは真逆のことがしたいと後半生のキャリア論が書かれている。会社にも定年にもしばられない生き方が学べる名著。
Posted by ブクログ
「ソニー再生」を読んだのをきっかけに改めてソニーという会社、文化に興味を持ち、出井さんの本も読んでみた。
ソニーから離れたあと、80代にしてベンチャー企業「クオンタムリープ」を経営していた方による、「いくつになってもチャレンジできる人が人生を豊かにできる」というのは説得力のある言葉だと感じた。
タイトルのとおり自分の人生を経営するか、切り開いていくのかという点に重きが置かれているが、会社での働き方という点でもいろいろなアドバイスが記載されており、さらの日本の課題、今後日本はどうしていくべきかといった点にまで話が及んでおり、学ぶことが多くあった。
全体として感じたのは、盛田さん同様、ソニーという会社は未来を予測する力のが非常に優れた人が経営にあたっているのだなということ、また、
経営者の考えが、ソニーの個を尊重する自由な社風を創り上げているのだということだった。
型にはまらない、挑戦し続けるという点では、平井さんも出井さんもソニーの経営から退いたのに、個人でやってみたかった事業に新たに取り組まれており、いつまでも名誉会長などとして残るよくある他企業の経営者と対象的だと感じた。
一般論に終始するビジネス書と異なり、その人の生き方や人生哲学を通して、ビジネス以外も含めて深く様々なことを学べ、こういった経営者の著作を読むのは有意義だと感じ、他にも読んでみたい。
Posted by ブクログ
ワーキングクラス、クリエイティブクラス
新しい部署に行ったら勉強して10年いる顔をする
危機感がない要因に対する、歴史を知らないから。という仮説
地方活性という国内戦略とアジア共生という対外戦略の並列関係
春夏秋冬で捉える人生観
ヒントがたくさんある本かも
Posted by ブクログ
このような経営者の自伝書は、とかく自慢げな話が多く、鼻につくことがあります。
しかし、著者の本はそれらとは違い、明確に答えがあります。
国際的な感覚を身につけて、死ぬまで現役でアップデートしていくという答えです。
見習いたい。