【感想・ネタバレ】呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録のレビュー

あらすじ

第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉作品。「感電死するような刺激を約束します」小説家としての道で挫折し、現状に不満を覚えながら伝記作家として細々と生計を立てている男・烏丸。彼の元に、ある大企業の創始者・深山波平の伝記を書いてほしいという依頼が来るが、そこには金銭のほかに「刺激」を約束すると書いてあった。妻は自殺、次女は失踪。心筋梗塞で波平が死亡した後、唯一残された長女は植物状態に。大企業の創始者一家でありながら、呪いのような不幸に見舞われ続ける一家・深山家。一家を調べるうち、烏丸は「蝶野森の魔女」と呼ばれていた次女の血なまぐさい奇行や、監禁と拷問の跡が残された地下室の存在を知る。深山家の「刺激」で小説家としての再起を果たそうと烏丸が決意した矢先、新たな殺人事件が起こり――。

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ネタバレ 購入済み

読みやすく、話の展開も早く、わずらわしくなかった。盲目に近い祖母がどうやって騙されたのかなど疑問が残る点もあった。

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2025年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。先が気になり、一気に読んでしまった。物語に引き込まれ、至福の時を味わえた。私も編集者の尾長と同じで、メイドの津万木遥が行方不明の深山紅だと思っていた。まさか教え子の北木麻美が紅で全てを仕組んだ張本人とは予想できなかった。紅がシャイニングのように烏丸の立てこもる部屋に入ろうとするのは秀逸。妖艶だった北木がどんな顔で紅として襲ってきたのか、容姿が想像できないが、映像化されるより、小説だからこそ、想像が膨らんで面白いと思う。本作では尾長は現場の長野県蝶野森市に行くことはなく、出番は少なかったが、烏丸とのやりとりはテンポよく小気味良かったので、是非ともこの二人が出てくる続編を書いてほしい!

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2022年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『2022年このミステリーがすごい!』大賞作品ということで手に取った作品。
どんな変わった手法のミステリーかなあとわくわくして読んだけど、割とオーソドックスな感じだった。
呪いの家、行方不明の次女、その次女のきな臭い過去や現在…、そして行方不明の人間は大体生きてるオチ。

メイド、なにかあるんかなと思ったらミスリード誘うだけのほんとにただ内気なメイドだったし、
長女は動けるんかと思ったら最後まで寝たきりだった。

オチもところどころにヒントがあって予想しながら読めたし、初心者向けには読みやすく良い作品なんじゃないかな。

ミステリー好きには、まあこんなもんかって思われる気もする…

とりあえずわたしは中年男性が美人局に騙される系が好きじゃない。
犯人の片棒担いどいて被害者ぶって感じが気持ち悪い。

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2022年07月20日

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