【感想・ネタバレ】呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録のレビュー

あらすじ

第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉作品。「感電死するような刺激を約束します」小説家としての道で挫折し、現状に不満を覚えながら伝記作家として細々と生計を立てている男・烏丸。彼の元に、ある大企業の創始者・深山波平の伝記を書いてほしいという依頼が来るが、そこには金銭のほかに「刺激」を約束すると書いてあった。妻は自殺、次女は失踪。心筋梗塞で波平が死亡した後、唯一残された長女は植物状態に。大企業の創始者一家でありながら、呪いのような不幸に見舞われ続ける一家・深山家。一家を調べるうち、烏丸は「蝶野森の魔女」と呼ばれていた次女の血なまぐさい奇行や、監禁と拷問の跡が残された地下室の存在を知る。深山家の「刺激」で小説家としての再起を果たそうと烏丸が決意した矢先、新たな殺人事件が起こり――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ページを捲る手が止まらんかった!
謎が謎を呼ぶ感じで、次々と濃いキャラが出てくるので飽きない。でも、探偵モノのミステリーとかとはちょっと違うかな。巻き込まれ型のサスペンスと捉えた方が楽しめるかも!

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

面白かった!
父は病死、母は自殺、長女は植物状態で次女は行方不明。そんな呪われた資産家一族の謎に、デリカシーの欠片もなく迫っていく主人公が嫌いじゃない。
発想が新しいかと聞かれれば、うんと頷き難いけど、文章のテンポが良くて、とても読みやすかった。
あと、空気の読めない編集者、尾長のキャラが好き。

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2022年04月11日

ネタバレ 購入済み

読みやすく、話の展開も早く、わずらわしくなかった。盲目に近い祖母がどうやって騙されたのかなど疑問が残る点もあった。

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2025年01月20日

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「このミス」なら外れはないだろうと思い読み始めた。伝記作家の烏丸尚奇(この本の作者!)が主人公。この本に登場する烏丸さんは、野心的で打算的な性格をしていると思う。そんな烏丸さん視点で話が進むためか、舞台となる深山家の背景とかキャラクター設定がかなり重いにも関わらず、程よく中和されて重くなりすぎない雰囲気なので読みやすい。
具体的にどこがとは表現できないのだけど、先が気になる構成や文章だなと思う。あっという間に読んでしまった。続編ありそうな終わり方だったなぁ。このまま終わっても美しいだろうし、続きを読んでみたいという気持ちもある。

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2023年01月22日

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主人公が作者本人で実話の体、中身は登場人物のキャラが濃い派手なもの。ミステリーではあるが、終盤はアクションみたいだしそこまでの展開も読めなくはないが、飽きない作り。オチもなかなか良い。

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2023年01月15日

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ネタバレ

面白かった。先が気になり、一気に読んでしまった。物語に引き込まれ、至福の時を味わえた。私も編集者の尾長と同じで、メイドの津万木遥が行方不明の深山紅だと思っていた。まさか教え子の北木麻美が紅で全てを仕組んだ張本人とは予想できなかった。紅がシャイニングのように烏丸の立てこもる部屋に入ろうとするのは秀逸。妖艶だった北木がどんな顔で紅として襲ってきたのか、容姿が想像できないが、映像化されるより、小説だからこそ、想像が膨らんで面白いと思う。本作では尾長は現場の長野県蝶野森市に行くことはなく、出番は少なかったが、烏丸とのやりとりはテンポよく小気味良かったので、是非ともこの二人が出てくる続編を書いてほしい!

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2022年10月26日

Posted by ブクログ

テンポよく進んでいく話に、一気読みしてしまいました。

小説家がある会社から依頼された創業者の伝記を書く際、報酬と「感電死並みの刺激」を約束され騒動に巻き込まれた主人公、烏丸。

創業者の過去を調べるウチに不穏な事実が明るみになってきますが、ミスリードも含め全体的には主人公の運の良さに尽きる感じがしました。

これからも続いていくのか、そんな終わり方です。

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2022年09月01日

Posted by ブクログ

細かな点はともかく楽しめました。
こんなのありえないだろうと感じる設定もありますが、それは物語のお約束ということで。
編集者のキャラが最初と終わりの方では違っていると感じるのは私だけ?
作品全体のオチもそうきたかというもの。
他の作品があるなら読みたい気になる作家さんです。

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2022年07月15日

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甘言に誘われてノコノコ出向いた作家が、過去をほじくり返し、その過去に殺されそうになる話。細かい詰めは甘い気がするけど、テンポよくサクサク読めました。

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2022年04月17日

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オリジナル小説の執筆を諦め、伝記作家になった男・烏丸尚奇。彼の元へ、ある会社から創業者の伝記執筆の依頼が届く。
その依頼には、「ぬるま湯みたいな貴方の人生に、感電死するような刺激をお届けします」とあった。興味を惹かれ依頼を受けた烏丸は、調べを進めるうちに創業者一家に起こった呪いのような不幸の数々を知ってゆく。
烏丸は彼らをもとにして小説を書き、作家としての再起を図ろうとするが……。


どうしても「面白いフィクション」が書けない伝記作家の男が、依頼を受けた自伝の調査をするうちに奇怪な事件へ巻き込まれていく話。
デビュー作という事もあってか、展開などに突っ込みどころがないではないのですが、スピード感があり、登場人物たちもキャラが立っていてさくさく一気に読めます。
主人公の心の声がちょっと卑屈で鼻につく感じがあるので、そこは好みが分かれそう。作家としての再起にかけて必死なのは分かりますが、誘惑に簡単に引っ掛かり、自分からきな臭い過去を掘り返し、対抗策もろくにないのに自ら危険へと突っ込んでいく主人公はちょっと軽率すぎるかな。見ててハラハラしてしまいます。

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2024年02月03日

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小説家から不本意ながら伝記作家に転身した烏丸がある会社創設者の伝記を書くため一族の謎に首を突っ込む話。テンポが良くて読みやすく、謎が謎を呼ぶ展開で先が気になる。終盤最早ホラーで面白い!

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

途中で犯人はたぶんこの人だなぁと分かってしまいましたが、犯人のイカレ具合が想定を上回るものだったので、最後まで楽しめました。個人的には、もうちょっと個々のその後まで書いてほしかったです。

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2022年11月16日

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❇︎
伝記小説の作家の命をかけたドタバタ劇。

どの登場人物も強い個性持ちですが、
関わる相手の癖が強ければ強いほど
主人公の野心家なのに少しとぼけた性格や
緩さが目立ってミステリーなのにシリアスに
ならない点がどこかコミカルでした。

新装版に加えられたらしい後日談の部分が、
山椒のようにピリリときいていて好みです。




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2022年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『2022年このミステリーがすごい!』大賞作品ということで手に取った作品。
どんな変わった手法のミステリーかなあとわくわくして読んだけど、割とオーソドックスな感じだった。
呪いの家、行方不明の次女、その次女のきな臭い過去や現在…、そして行方不明の人間は大体生きてるオチ。

メイド、なにかあるんかなと思ったらミスリード誘うだけのほんとにただ内気なメイドだったし、
長女は動けるんかと思ったら最後まで寝たきりだった。

オチもところどころにヒントがあって予想しながら読めたし、初心者向けには読みやすく良い作品なんじゃないかな。

ミステリー好きには、まあこんなもんかって思われる気もする…

とりあえずわたしは中年男性が美人局に騙される系が好きじゃない。
犯人の片棒担いどいて被害者ぶって感じが気持ち悪い。

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2022年07月20日

Posted by ブクログ

新人作家さんのデビュー作。呪われた?館での不幸な過去に迫る主人公の作家が繰り広げる、結構ドタバタした謎解きが楽しい。超個性的な登場人物たちの毒もまた楽しい。続編を期待させるエンディングもナイス。

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2022年07月09日

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