あらすじ
【描き下ろし番外編5Pを新たに収録!!】「可愛くはないよなぁ」
それが男から見た「私」の評価。
いたずらに発せられたその言葉は、当時12歳の私を傷つけるのに十分だった。そして35歳になった今、私はすっかり男性不信になっていた。愛し、愛されたいのに気持ち悪く感じてしまう。このままでは結婚なんて夢のまた夢だ。そんなある日、かつて私にトラウマを植え付けた男・廣田と再会した。久々に見た彼は結婚し、子供を持ち、幸せに過ごしていた。私はお前のせいでこんなに苦しんでいるのに。お前だけ幸せになっているなんてズルい。私はこの人を傷つけたい――。【恋するソワレ+】【本作品は「美醜のリベンジ」第1~5巻を収録した電子特装版です】
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小学生でも許されないだろ
まずもって、個人的にはいじめの主犯の三村(いじめっ子と私は断ずる。所謂キョロ充でもいじめっ子、大人になれば立派なモラハラ・セクハラの非常識野郎です。そんなだから健常者のくせに35ちゃい独身なのです。健常者のくせに!)への制裁がもっと欲しかった……!同類廣田からの廣田パンチでは甘い!なんなら主人公からのパンチとか、めいちゃんに正論パンチかまされるのでも良かった。
それだけの事を、彼らはしている。
この本に関してはやれ主人公の顔は実際そこそこだの、見た目で判断して何が悪いだの(それ言うたらあんたの顔が火事で焼けたら差別してええんか?と言うね)主人公が引きずりすぎだの言う無神経極まりない輩がいるが、正直これは発想の貧困な人間や傷ついたことの無い人間にはわからないだろう。
「そうぞうりょくが たりないよ!」だ。
或いは出し抜かれた経験のない幸せな人なのかもしれないな!
見た目という先天性でどうしようもないもので差別され、傷つけられ割れた心は貼り直しても元の心には戻らない。割れた鏡を貼り直しても綺麗な景色を移すことは二度とない。そしてそんな人間不信な環境で愛嬌のある人格(三村氏にとって都合のいい人格の間違いでは?)とやらが育つ訳もなく。汚い土壌で美しい花が開くことは無い。
そんな当然を、小学生のお小猿様達(ブチ切れ表現)が理解しないのは分かりますが、大人の廣田と三村が理解しないのはさすがに理解力低下が過ぎますね。自分は「人の心が察せない」と悪名高い所謂アスペですが、少なくとも委員長などを率先する主人公に対して「頑張ってるアピールがウザイお前より愛嬌のあるあの子が~」と言ってのける三村には「それそれ、そういうとこで結婚でけへんのや。35ちゃいならもう愛嬌のある子も捕まらへんで。お前が末代」と野次を飛ばすところであります。
とかく、この漫画は多分男の人が読んでも分からないでしょう。読んだとしても三村のように言い訳をするだけの気がします。
個人的には、「愛嬌」というあやふやなもので評価されたお姫様方に読んで頂きたい。そして、知って頂きたい。
あなたがたの幸せは怨嗟や嘲笑の上に成立している、美醜というそれこそあやふや極まりない基準で作られた砂上の楼閣のようなものなのだと。
衝撃的 男性にも読んで頂きたい
タイトルを見る限り、よくある復讐ものかと思ってしまいますが全然違います。
夢中で2冊読んでしまいました。
主人公・弓川あづ紗の気持ちが痛いほど分かるし、
いくら小学生とはいえ無神経に人を傷つける残酷さが恐ろしいです。
初めの10ページ位までは小6時代の回想ですが、これがまた読んでてつらい。
あづ紗は勉強ができるし学級委員もつとめるしっかり者で、それなりに楽しい学校生活を送っていたんですよね。
男子が自分の容姿についてどのような評価をしていたのかを知ってしまうまでは。
廣田くんに誘われて三村くん・美人の愛美ちゃんの4人で映画を見に行った回想シーンなんかはもう
やりきれない感じでしたね。
要は廣田・三村が美人の愛美ちゃんに告るため、あづ紗がダシに使われたという・・・あまりにひど過ぎる出来事。
愛美ちゃんの取り巻きみたいな女子たちもひどかった。
大人になって偶然出会った廣田・三村に思いのたけをぶつけたあづ紗、圧巻でした。(特に三村は完全なクソ男)
過去の事を引きずったまま大人になってしまったヒロインに関しては賛否両論あるかもしれませんが、自分は理解できます。
衝撃的だったけどすごい作品だと思いました。。