あらすじ
『トム・ソーヤの冒険』で知られる世界的文豪マーク・トウェイン。死の四年前に匿名で遺した名著「人間とは何か?」
その主張とは「人間は機械である」
はたして人間は、本当に機械にすぎないのか。
悩める現代人を救う、禁断の自己啓発書。
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Posted by ブクログ
「人間とは機械にすぎず、ただインプットされた情報を手順通りにアウトプットするだけ そこに自由意思や創造性などかけらもない」身も蓋もない結論だけど、嫌悪感はないし腑に落ちる所が多かった
生まれながらの性向は変えられやしないという主張は、個人的にはある程度の幅でなら自分で操作出来ないかなと思う
例えば武士道って、「あえて死ぬってのがロックなんだよ!」「耐えて忍んで最高にcoolだぜ!」みたいな後天的な精神修養で成り立つものじゃないだろうか
それもトウェインに言わせれば、島国の特集な時代・身分制度の元での集団マインドコントロールの結果とか言われちゃうかな?
Posted by ブクログ
分かりやすい主張だ。
人間は機械であり自らの力では何も生み出すことはできない。意見も作品も詩集もすべて外的要因が重なって生み出されたもの。
人間が行動する動機はすべて自分の精神的満足のためである。慈善活動、自己犠牲もそれをすることで自分の良心、自尊心が満足するからしている。お金を稼ぐ事が満足に繋がるか、書物が満足に繋がるかは生まれ持った気質であり変えることはできない。
確かに世の中は想像以上にドライであることに、歳を重ねるごとに思い知らされる。恋愛は自分の子孫を残して精神的満足を得るためだし、子供が大切なのも同じ理由。大人になると風邪を引いても心配されるのは体調ではなく家事や仕事が回るかどうかだ。みんな自分中心に生きている。限られたエネルギーを必要な物に費やすためにそう設計されているのだから、世の中が冷たくても必要以上に落ち込むことはない。大事なのは自分の精神が満足すること行い幸せに生きることだ。