あらすじ
3人の老婦人が連続して殺された。死体は丸坊主にされ、腕には「たいへんよくできました」のスタンプが押されていた。大騒ぎの末、捕まった犯人はたった14歳の美少年。その5年後、少年院を出た彼は何者かに襲われ、被害者として再び注目される。殺人犯の息子を恐れる母、淡々とふるまう妹、母親を担当する女性カウンセラー、事件に関わりつづける刑事と雑誌記者、そして少年と同世代の3人の被害者の孫たち……事件周辺の人々の心の闇が生んだ、慟哭のミステリー。
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Posted by ブクログ
600頁以上に及ぶ大作。少年期の殺人のシーンをプロローグにスタートし、彼が釈放される前後からのその事件を取り巻く家族、カウンセラー、マスコミ、警察の動きを同時進行で描いたストーリー。
途中までは楽しく頁を進めることができたが、最後まで読むと、事件の真相(少年の動機)、伏線の回収がほとんどなされておらず、その割にミステリーとは全く無関係の、カウンセラーの恋愛・性的嗜好に多くの頁が割かれ、無駄な内容が多かったなぁ。。。という印象。
『よくできました殺人事件』の動機を追及すべきときに、少年の美しさに惑わされ、惹かれていくカウンセラー。お粗末な展開でした。