あらすじ
日本最大級の個別指導塾「森塾」、オンライン個別指導塾の先駆け「そら塾」、AIタブレットを用いた自立学習塾「RED」、教室数国内No.1のプログラミングスクール「QUREO」、学習塾の授業・運営を包括的にサポートする「フォレスタ」、塾講師専門の求人情報「塾講師JAPAN」。教育に関連する様々な事業で業界をリードしながら、さらなる進化を続ける総合教育カンパニー、スプリックス。
同業他社の追随を許さないサービス展開とその経営には、いくつかの秘密がある。
ひとつ、顧客のニーズに耳を傾け続ける愚直なまでの「マーケットイン」発想。
ひとつ、社内から上がる年間30,000件の改善案、うち3000件を実践する「変化を恐れない」意志。
ひとつ、最適なサービスを生むためには躊躇せず他社と協力する「アライアンス」の実行。
そしてこれらを、IT企業も驚くほどのスピード感で実現する「成し遂げる力」。
決して難しいことではないかもしれないが、容易に真似できない事業・経営戦略。
新潟・長岡で生まれた小規模な塾が、なぜここまでとどまることなく歩み続けることができたのか? 現在そしてこの先にどんな展開を見据えているのか? 代表取締役社長である常石博之が自身の言葉で語る内容は、すべてのビジネスに通底する成功の経営戦略である
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Posted by ブクログ
学習塾の森塾を運営するスプレックスの社長である著者が同社の塾に通う生徒への想いや教育を通じて社会に貢献する同社の使命など想いを書いた一冊。
有名進学校への合格ではなく定期テストの成績を上げるという多数を占めるミドル層の子供達の希望を叶えるため、楽しく通塾して定期テストの点数が上がることで自信がつき生徒の人生に貢献することを行なっている同社の取り組みに非常に感心しました。
褒めることを重視した生徒とのコミュニケーションや自前のシステム構築などは生徒や講師のレベルアップに欠かせないものと感じました。
また、個別最適化で捨てるという発想や講師に声かけのタイミングまでAIで指示するなど生徒のやる気を引き出す工夫を至る所にしていると感じました。
教員の方の転職やフォレスタネットによるノウハウの共有や塾講師JAPANの運営など教育業界を盛り上げる同社の意識の高さも本書で感じました。
プログラムやダンスといった新しい分野でもNo.1を目指す姿勢は現状に満足せず改善を続けて教育で社会に貢献しようとする同社のミッションを強く感じました。
そして、本書を読んで子どもの教育に対する日本の問題点も知ることができました。
これからも「やればできる」を提供するために教育業界で存在感を増していくであろう同社の今後がますます楽しくなる一冊でした。