あらすじ
Rustはメモリ安全,スレッド安全を保ちつつ,高パフォーマンスなプログラムを開発できるプログラミング言語です。また,手続き型,オブジェクト指向型,関数型でのプログラミングに対応できるマルチパラダイムの言語でもあります。ただ,そういったRustのポテンシャルを引き出すには,所有権やライフタイム,ジェネリクスやトレイトといった特徴的な仕様の理解が求められ,これらは初学者の壁にもなっています。本書ではそれら難解な仕様をピックアップし,他のプログラミング言語とコードレベルで比較しながら,「なぜそのような仕様になっているか」という言語のコンセプトからRustの理解を試みます。加えて,Rustのこまやかなエラーメッセージを読みつつ,Rustをうまく書くための知識もお伝えします。
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Posted by ブクログ
プログラミング言語Rust。そのRustをコンセプトから、どんな言語なのかを解き明かす本。個人的にはRust本2冊目だ。
比較的言語を扱う本にしては分厚すぎず、ギュッとコンセプトをまとめた印象がある。
所有権・ライフタイムからはじまり、型について1章割かれている。トレイト・ジェネリクス、入出力、イテレータ、スレッド、C言語ライブラリの使用と流れる。
私自身、「がっつりRustを使っていきたい」という用途ではなく、「他の言語を触っているが、早めにRustがどのような言語か知っておきたい」という用途で本書を買った。この判断は間違っていない気がする。コンセプトを中心にさっと学ぶのにお薦めだ。