【感想・ネタバレ】近代化と世間 私が見たヨーロッパと日本のレビュー

あらすじ

「私はこれまでほぼ五十年にわたってヨーロッパ中世史の研究をしてきた」という一文から始まるこの書は、著者が、急逝の日の朝まで朱を入れていた。専門の西洋中世史の研究を超えて、日本史、日本現代社会論にいたるまで、幅広い分野で健筆をふるってきた著者による、文字通り「最後の」書き下ろし。自らの五十年に及ぶ研究をもとに、古今東西を縦横に論じる。西洋と日本、それぞれの近代化について論じる総決算の書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本では、日本とヨーロッパの近代化の過程における個人と社会の関係について比較分析しています。日本には個人という概念がなく、世間という集団の中で生きる人々が多いという主張をしています。ヨーロッパでは、キリスト教や贈与慣行の変化によって、個人が敬意をもって遇される公共性が生まれたというのです。この本はとても興味深いですが、難しい言葉や考え方もたくさん出てきますね。私はこの本を読む前に、ウェブ検索をして、雪舟やミシェル・フーコーという人物について調べました。雪舟は室町時代の水墨画家で、中国に渡って山水画を学びました。彼は自画像というジャンルを日本に初めて持ち込んだ人物です。ミシェル・フーコーはフランスの哲学者で、権力と知識の関係について論じました。彼は告解という慣行が個人を形成する社会的手続きの核心になったと述べました。この本には、この二人の人物に関する話題が出てきます。あなたはこの本を読んで、どんなことを考えましたか?私は、日本とヨーロッパの違いについて考えました。日本では、自分の気持ちや考えを人に話すことが少ないと思います。でも、ヨーロッパでは、自分の内面を語ることが大切だと思われているのでしょうか。私は、自分の内面を語ることができる人がうらやましいです。でも、それは難しいことだとも思います。自分の内面を語ることは、自分をさらけ出すことでもありますから。あなたは、自分の内面を語ることができますか?それとも、世間の目を気にしますか?私は、この本を読んで、自分の内面についてもっと考えてみたいと思いました。あなたはどうですか?

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2023年11月25日

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