【感想・ネタバレ】たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2010年12月28日

本書における、新・プラットフォーム思考とは、「たった一人で、顧客、他社の社員や自社の上司、部下など、周囲の多くの人を巻き込み、自分が持てる力の何十倍もの成果を上げつつ、周りの人間も幸せにしていく」こと。

これって言葉にすると、なんだ簡単やんとか思ってしまいがちやけど、実行するのはやっぱり難しそう...続きを読む。なぜって、人間自分だけがおいしい思いがしたいと思いがちやから、この新プラットフォーム思考を組織の中で一人だけ持っていても、それは空回りするだけで終わってしまう。まず、新プラットフォーム思考を持つ人を増やしたり、トップ自ら実践して、組織自体が生まれ変わらないときっと機能しないでしょう。

本書の中で印象的だったのは、「一人で10億円稼ぐより、10人で100億円稼ごう」というところ。今の若い人たちって、お金のためとか生活のためとかに働く人もそりゃ多いけど、自己実現や社会のためにっていうところをモチベーションにしている人もすごく多い。でもいくら社会貢献がどうのといってもその規模が大きくなければ、救える人も少ないし、社会に役立つ機会も減ってしまう。だから若い人たちにとって、「誰かを救いたい」とか「社会をもっと便利にしたい」とか、そう思っている人たちはこの考え方を持って、競合企業だろうが、社内のライバルだろうが、いろんな人たちと協力したほうが、本来の根本的な目標は達成できるんやろうね。

全体的な印象としては、普段意識して行っていることを文章にしてもらったって感じで、根本的な部分を再確認するには良い本やったと思う。でも、この本けっこう売れていることを考えると、やっぱりこの本に書かれていることを「あ、そうか。なるほど!」って思って読んでる人もけっこう多いってことよね。ってことを考えると、部長とかの世代はもしかして、この本に書かれていることを意識せずに働いている人も多いのかなあと思い、今まで不可解だったことの原因を見つけた気分になって、なんとなく納得。

社長、部長など、上の立場の人たちは是非読んだほうがいい本。私もいずれ部下ができる年になったとき、また読み返します。

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