あらすじ
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今までに食べた最高のごちそうは、長男出産後の産院のおにぎり。 はじめて母になった幸せのおいしさだったんです―― 幼少期のふたりの息子さんとの思い出から、育児と仕事との付き合い方やレミさん流の料理哲学まで、子育てと料理の喜びがたっぷり詰まったエッセイ集。47品のオリジナルレシピに加え、上野樹里さん、和田明日香さんとの「和田家の嫁姑鼎談」も収録。
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Posted by ブクログ
幼少期のお子さんとの思い出から、育児と仕事との付き合い方や、平野レミさんらしい料理哲学まで、子育てと料理の喜びがたっぷり詰まったエッセイ集。
レミさん本人が話しているかのような、テレビで見た通りの明るく軽やかな語り口、そして和田誠さんのシンプルな挿し絵はとっても滋味深くてかわいらしい。
本書で紹介されているレシピ名は、「レミパン・パニーニ」「うまいったけ混ぜご飯」「おにぎりトリオ」「きんぴーらーごぼう」「チン豆腐のきのこがけ」「あじのフライパレード」などなど……命名を知るだけでも楽しい気持ちになれる。
巻末の嫁ズたちとの鼎談も楽しそうで、和田家が勢揃いした食卓かのようなにぎやかさが素敵な一冊だなぁと思った。
「愛は食卓にあり」的思想は苦手だったけれど、レミさんが言っているとそのとおりに思えてしまうから不思議。
おいしいね、と笑顔で言い合うことのあたたかさが手に取るようにわかってしまった。
私がキッチンで料理をしてるとき、夫や娘たちがしょっちゅうやってきてはうろついたり無駄に冷蔵庫を開けたりすると「今つくってるんだからまってろー!」「用がないならくるなー!」とちょっとイライラしていた。
でも(だからと言うべきか)、レミさんの「キッチンは家中でいちばん元気であったかい場所」という表現が、ジーンと胸に沁みた。
そうかそうか、そりゃあキッチンにやってきたくなるよね。みんなキッチンが好きなんだ。トントントントンと包丁の音を立てたり、みそ汁の湯気がフワーッと上がっていたり、おいしい匂いがただよっていたり、ちゃんとそういう場所になっているということの証なんだったら、もっと自信を持とう。
キッチンには、人にエネルギーを与える力がある。