あらすじ
池波正太郎の”大好き”がつまった一冊
ル・パスタン――フランス語で「暇つぶし」。
文豪にとり、それは食、劇、旅、幼少の思い出。
さあ「自分のパスタン」を探しましょう。
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Posted by ブクログ
「ル・パスタン」フランス語で「暇つぶし」。かつて、週刊文春に連載されていた池波正太郎の画文エッセイのタイトルだ。文庫は4部構成、Ⅰは食の記憶、Ⅱは映画と芝居、Ⅲはフランスとヴェニスの旅日記、Ⅳは思い出と嘆きでまとまっている。挿絵もすべて池波氏の作品で晩年の名エッセイが新装版で登場!
Posted by ブクログ
中年になった今、若かりし自分に、池波正太郎に出会ったことを褒めたい。何の気まぐれか記憶にないが手に取った「鬼平犯科帳」をきっかけにどっぷりと池波正太郎にはまった。なんらかの影響は受けている。「ル・パスタン」はフランス語で暇つぶしを意味する。エッセイでもあり回顧録でもある。年寄り特有の頑なさが垣間見えるが、戦中戦後を生き抜いた一人の人として思うことはそれはあるだろう。だけど、決して不愉快には思えなかったのは、これを書かれた年に近づこうとしているからかもしれない。