あらすじ
教育界のブラック化、教員の低レベル化、毒親の変異化、児童・生徒の超二極化、カリキュラムのカオス化――学校をめぐる数々の問題について、マクロとミクロの視点を行き来しながら、海外との比較も踏まえて論じ、より良い教育を実現するための提言を行う。8万部『残念な教員』著者による危機の教育論。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
早急な教育改革が必要
学校での教師を経験し、現場の最前線で働いた筆者からの意見・提言は貴重であると感じる。
年齢が同じだからという理由だけで、同じレベルの内容を理解度が異なる生徒に提供するのは私も不同意。
実際、子供が小学校入学時に配布された各学年の授業コマ割りを見て感じたが、小学校授業に英語教育も週2回入れたからと言って改善するとは到底思えず、むしろ国語や算数といった主要科目の時間が削られているように見えた。正直学校教育に期待は薄く、各家庭での教育が重要になっていると強く感じた。
留年や飛び級だけでなく筆者が提案していた受講内容を個人の進度に合わせて受けられることは真の教育という観点から非常に重要だと感じた。日本の国際的な地位低下は激しいので、学力という競争力を上げることは喫緊の課題である。文科省の優秀な官僚の皆様に一読いただき、対応いただきたい。