【感想・ネタバレ】切腹考 鷗外先生とわたしのレビュー

あらすじ

鴎外を読む、鴎外を生きる
前夫と別れて熊本から渡米し、イギリス人の夫を看取るまでを鴎外の文学と重ね合わせるように書く。詩人が鴎外作品に入り込む新境地。

20代の頃、熊本の切腹マニアを訪れた「わたし」。前夫と暮らした熊本から渡米し、ユダヤ系イギリス人の夫を看取るまでの20年を、「阿部一族」や「ぢいさんばあさん」に重ねる時、言葉が動き出す。生きる死ぬるの仏教の世界に身を浸し、生を曝してきた詩人が鴎外を道連れに編む、無常の世を生きるための文学。解説・姜信子


目次
切腹考
鴎外先生とわたし
どの坂もお城に向かう
先生たちが声を放る
弥五右衛門
マーマイトの小瓶
普請中
ばあさんとぢいさん
ヰタ・リテラーリス
山は遠うございます
隣のスモトさん
阿部茶事談(抄)
ダフォディル
地震
(森倫太郎として死)
解説 風速50米の哀しみ 姜信子

※この電子書籍は2017年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

紙面から濃密なムードが醸し出され、所々息が
詰まりそうになった。

scratch 何もないところからカリカリと引っ掻き集めて何かを作る

阿部茶事談(抄)掲載

夫の介護 ある日突然ーゆっくり死に向かって前進していくーモルヒネによる悪夢
ーlet’s go home
介護を少しずつ繰り返す。繰り返せばいつかはなんとか、なんとかなる。

終わった。それが死。
跡形もなく崩れ壊れる。
真っ青な虚空だけになるのがいい。

読み終えて深く大きなため息

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2024年04月08日

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