【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 曲り角のレビュー

あらすじ

人生の曲り角を迎えた中高年を描く17篇。

――世間というものはおそろしいな……庭をちょっと作り変えれば、どこかおかしいと思われるし、他愛のない絵を描けば変態扱いか……そういう自分たちの、どこが正常だと思ってやがるんだろう――
定年前後の男たちが、庭の作りかえや裸婦画、プラモデル作りなどに熱中するが、周囲にはまるで理解してもらえない悲哀を描いた「積み木あそび」、ナイフやフォークを持つときに相手が小指を立てていたという一事で見合いが流れてしまう「小指」、病気で倒れたお偉いさんのため、好物だという鰻を熱々の状態で届けたが、どんでん返しに遭う「鰻」などなど、中高年の悲喜劇17篇を収録した名作短篇集。

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Posted by ブクログ

仕事の悩み。家を建てたい。道ならぬ恋。子どもの結婚。親の死。父の遺産。自らの老い。

人生の「曲り角」にさしかかった、さまざまな登場人物たちの、生き様を綴った17の短編集。

昭和の作品なので価値観や言葉遣いなど、いろいろアレですが、それもまた味になってます。

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2022年12月06日

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