あらすじ
南アルプスで男女の死体が発見されたが、遺体は死後十日間で白骨化していた。同じ頃、環境庁鳥獣保護課の沖田のもとに中部山岳一帯における鳥獣の異常繁殖を告げる調査報告が相次いだ。沖田は理学博士・右川を訪ね、百二十年に一度というクマザサの結実が、それを餌とする鼠の大量繁殖をもたらしているとの指摘を受ける。関係官庁は対策要請にも耳を貸さず、ついに大惨事が発生する。壮大な長篇サスペンス。
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Posted by ブクログ
西村寿行の名前を聞かなくなって随分たつ。1980年代には.森村誠一、半村良と並び「三村」と呼ばれる人気作家だった。ハードロマン小説や動物小説で有名だが、同時にスケールの大きい災害小説にも腕を振るった。大量発生したねずみの群れが人間社会をパニックに陥れるという本作は、その系列の代表作だろう。イメージとは裏腹に緻密なデータを駆使してカタストロフを描き出す技量は寒気がするほど見事だ。「鼠群」と書いて「そぐん」と読ませるなど独特の言葉遣いが雰囲気を創り上げていく。古書店で見かけたら手にとって損は無い、バイオレンスだけの作家だと思って敬遠するにはあまりにもったいない一冊だ。
Posted by ブクログ
70年代のモンパニ
大きさではなく量の勝負。
量で襲ってくるタイプのやつ。
所々で濡れ場
やむを得ないが言葉選びが〜じゃみたいな箇所はありつつも、白骨化した遺体、天敵の減少、ハンター、狩猟の件など要素おもろい。
鼠群(そぐん)とか面白い。
奥さんとの、沖田広美とのエピソードが辛い。やりすぎ感もある。
暴漢とか、あの辺りはコロナを経た今だとリアリティはないけど、普通に想像したらそうなりますよね、という。
ただ、やはりモンパニのあるあるだけど、脅威の襲い方がマンネリ化してくるのも事実ではある。絵が浮かびづらく、娯楽としてどうなんだ?となる感は否めない。
ほぼスプラッター映画のような領域で、昔のスクワームみたいなのを思い出す