あらすじ
1942年6月、第2次大戦の北アフリカ戦線。そこは“砂漠に戦車”というかつて考えられなかった発想で独英の戦車隊が灼熱の砂の上で対峙していた。ドイツ軍の指揮をとる将軍ロンメルは、不敗の神話を背負う国民的英雄であったが、若き犠牲者を悼む心の持主でもあった。ソ連戦線を重視する統合本部に苦言を呈し、やがてヒットラーからもうとんじられる将軍の壮烈な半生を描く長編出世作。
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ナチスの人格者
ナチス・ドイツの元帥らしからぬ紳士的な人格者。ドイツの将軍だったのが残念なぐらいだ。前半の北アフリカ戦線を舞台とした機甲師団の戦車バトルは見もの。迫力のある戦闘シーンで映像が目に浮かぶようだ。後半はトムクルーズ主演の映画『ワルキューレ』で描かれたシュタウフェンベルク大佐によるヒトラー暗殺未遂事件も挿入され、サスペンスタッチの緊迫感がロンメル将軍だけを描く単調さを防ぎ、作品の中に絶妙な変調を施している。とりわけラストのロンメル元帥はかっこいい。
Posted by ブクログ
風景描写や心象描写が巧みで、日本人離れしているように感じた。
惜しむらくは、ドイツの装甲部隊に、「機甲」を冠していたことである。
Panzer Divisionは、装甲師団と訳した方が、しっくりするように感じる。
しかし、ドイツも、西欧、北欧、ロシア、バルカン、カフカス、そして、北アフリカと、よくもまあ戦線を広げたものである。勝てるわけがないではないか。
間もなく、日本における、終戦の日、というか、敗戦の日。
戦争で亡くなった英霊に哀悼の誠を捧げます。