【感想・ネタバレ】サラバ! 上のレビュー

あらすじ

ベストセラー!第152回直木賞受賞作!

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

西加奈子が好きで買って、数ページ読んで合わないと思って長い長い間本棚にしまっていた本。その間に結婚して子ども産んで、価値観が大いに変わって…集中力が戻ってきたから読めるようになった作品。買った頃は上中下巻なんて長すぎて読んでられない、と思っていたけど、今の私にはサクサク読める、不思議。

分厚く3巻もある、一体何が起こるのか、とワクワクするも劇的な何かが起こるわけではない、圷家の毎日が、歩目線で語られていく。しかし、圷家の日常は全くもって中庸でない、ご神木と呼ばれる姉が何をやらかすのかと数行ごとにハラハラするし、その姉と対立する母は、まるで私の母や母になった私のようで、ああ、、、となる。
気づいた頃にはページを捲る手が止まらなくなっていた。「サラバ!」の意味が分かるのはこの巻の後半。早く中巻を読みたい。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イランとエジプトに家族帯同なんて羨ましいけどエジプトの衛生状態が悪かったり治安が悪かったり、キラキラと淀んだ感じと、でもみんな生きてるんだ!というようなエネルギーを感じるエピソードが好きだった。ヤコブとの運命的な繋がり、サラバという一言を通じていろんな気持ちを伝え合えていた子どもながらの頭を使った表現じゃなく心と心が通じ合った中でのコミュニケーションの取り方、自分では経験できなかったものすぎて眩しかった。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言語が違うことで安直な考えに至りやすく本当の気持ちは分かり得ないと一線を引いてしまいがちだが、主人公とエジプト人の友達ヤコブが相互理解していくうちに愛言葉「サラバ」を誕生させ、主人公の生きる強さに繋がっていく。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな感じの本。この後の展開が楽しみ。

自分はフィリピンとのハーフで、フ 幼い頃にフィリピンに行くたびに感じてた想いが歩と同じでものすごく共感。

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2025年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心情描写が丁寧ないい本でした。
なんか分かるという気持ちで読んでいました。
それにしても主人公の転機がハゲ出したこと・・というのはどうしようもないことなんだけどハゲをうまくハンドリングできなかったのは主人公自身の問題で、残念なことだったなと思ったがそれも含めてのこの本。

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2025年03月25日

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