【感想・ネタバレ】サラバ! 上のレビュー

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Posted by ブクログ

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下巻まで読み終わっての感想

最初から最後までおもしろかった。ただただこの本の世界に浸かっていたかった。

ヤコブと再会して、ヤコブがサラバ、と小さな声で言った場面、自分までビリビリと震えた。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

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3巻まとめて↓

本当に出会えてよかった。もっと早く出会いたかった。なんで上中下巻に怯えてずっと積読にしていたんだよ自分、、、と思いました。

エジプトの魅力的な描写から引き込まれ、周りの顔色を伺わざるを得ない環境で育ったが故の、他責思考の主人公。それはそのまま彼の人間性になるけれど、本人も気付いていない(ふりをしていた)それに気付かせたのは、その他責思考の人間をつくった張本人で。

だけどやっぱりそれは彼の人生だから彼がコントロールするべきだと、結局はそう思わせてくれるのがすごいです。

めちゃくちゃ主人公に感情移入してしまったし、たぶんみんなこういう気持ちを少なからず抱えて生きているし、それは、そう考えないと生きていけないようなことが本当に多すぎるからだけど、でも結局は自分の人生なんだから嘆いているだけでは変わらなくて「自分が信じるものを自分で決める」ことでしか生きていけないんだ、と本当の意味で気づく物語でした。

「私は歩を愛している。それは歩を信じているからではなくて、歩を愛している私を信じているからだ(趣意)」という台詞には本当に震えました。

あーーーーもっと早く出会いたかった、素晴らしかった!!!

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

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自己主張せず、空気を読み、諦める。自分もそのような事をしてしたので、主人公の歩くんに共感した。天真爛漫な母や、我が道を行く姉がいるので、その性格が際立って見える。

彼らを見下さないように、とりあえず笑った結果、彼らを見下した事になってしまった。
物乞いをしている子供達への、接し方は本当に困る。私自身は無表情で塩対応をする事で、そこから逃げ出していた。母のようにキッパリということが正解なのか?どう対応するのが正解かは未だに分からない。

日本人の友達や親族との関係、エジプト人やヤコブくんとの友情、宗教等、扱うテーマは幅広い。従兄弟2人が雑誌を送りつけた意図は何かのだろう?歩くんが嫌な思いをしたので、この2人への印象は個人的に良くない。
親が離婚し帰国後の歩君の様子が気になる。
中編が気になる。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

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圷歩少年とその家族の物語(上巻のみ既読)。

独特の家族の中に愛情があるが、だんだん壊れていくところに心が痛かった。

都合が悪い状況では徹底的に存在を消す歩の気持ちに共感した。

エジプトという見知らぬ土地でヤコブという親友を得ていくさまはテンポが良かった。お金があり豪邸に住みながらも、貧乏なヤコブを羨ましいと思う気持ちはよくわかった。

中巻、下巻も読むのが楽しみ。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

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主人公一家の女性陣のクセが強く、特に姉のキャラが立っていて、基本的にほとんどが家族の日常についての物語でしたが、最後まで飽きずに、ときどき笑いながら読みました。
結局、この物語の中で主人公とヤコブとの関係が意味することは分かりませんでしたが、主人公は恋愛感情とは違う、特定の同性への特別な感情を持つようです。

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

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はぁ。。やっと読み終わった。
いつもは自己啓発本とか、斜め読みできるような本を読んでいるので、小説のようにじっくり読まないといけない部類の本をしかも上中下と読むなんて本当に久しぶり。

内容は、最後は、あ、へぇ・・・・という感想。あまり登場人物たちに感情移入ができなかったからかな。特に上巻の子供時代は退屈でかなり読み進めるのに時間がかかった。後から考えれば色々と伏線があるのもこの巻だけど・・・。中巻から物語のスピードが増して読みやすくなった。

歩のような、一見優しい、でも多少歪んだ自尊心や人と自分を比べて自分のほうが勝っていると感じるからこその自己肯定、そんな気持ちは私にもわかるので、下巻の歩の苦悩は読んでいてつらかった。昔は女性にちやほやされて仕事も順調、どこか人生舐めていた感じもある、俺無敵感。今は仕事もなくハゲて太った中年のオジサン。輝かしい時代を知っているだけに気持ちは落ちるよなぁと。そして下に見ていた恋人に浮気をされ、友達だと思っていたふたりが付き合いだしてその幸せを喜べなかったり。

自分より下に見ていた友人(こう書く時点で、それが友人と呼べるのかが甚だ疑問だが、でもそんな気持ちでつるんでいる人って実際多いと思う)が幸せになった途端に、その幸せを喜ぶことができず、屈辱感、裏切られた感を感じてしまったりすることはないだろうか?今「仲がいい」と思っているその人は、自分と同等または下と思っているからではないか?その人が自分を飛び越えて幸せになったら、心から祝福できるのか?自分の好きな人がものすごい周りから評判が悪かったら、でも好き!と言えるだろうか?見かけも職業も関係なく、その人の今を好きだと心から言えるだろうか?その自信は私にもない。

歩は最後、信じるものを見つけることになるのだが、まぁその展開が無理矢理といえば無理矢理だし、おおそうか良かったねぇと思えないような不自然さもままあるけれども、いつも人と比較して落ち込んだりしていた私にとっては、そうだよなぁと思う部分も。ことのつまり、自分の軸を持っている人は強いということ。自分が信じるもの、心から好きと言えるもの、ブレない軸があれば人生は怖いものはないんだと思う。分かっていても、特に日本では他人の目を気にしないというのはなかなか難しいものはあると思うけど。

歩は3年かかって小説を書き上げた。私にも諦めきれない夢がある。他人から羨ましがられる生活や仕事、そういうものを取っ払って、自分の「好き」を突き詰めてみるのもいいかもしれない、と思った年の瀬でした。

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2022年12月17日

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