【感想・ネタバレ】日本漂民物語(電子復刻版)のレビュー

あらすじ

サーカスで空中ブランコの花形となった旅役者、人生最良の日々をすごす下町キャバレーの子持ちホステス、筑豊の藤四郎焼で陶工になった元全共闘と自衛官、姉は戦跡巡拝ガイド、妹はフーテン娼婦になった沖縄の姉妹~われらが日本列島の片隅で懸命に生きる人たちの悲劇と喜劇と活劇を、直木賞作家が笑いと涙と、ひたぶるな共感で見事に描きあげた、生活感あふるる〈漂民派小説〉、珠玉の六篇。

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Posted by ブクログ

戦後混沌とした日本各地のルポタージュ。カオスがそこかしこにあり、日本はまだまだアジア。今日のめしの心配をし、逞しく生きている日本人たち。そこに潜入(?)し、当事者たちにインタビューを決行する。東北の女、飲み助の夫を捨て、乳飲み子抱え東京へ逃げてきた。そしてキャバレーのホステスに。体ひとつで子育てし「女性」の武器をフル活用。悲哀感なし。軍艦島の内部、炭坑閉鎖直後の様子。祖父から3、4代続いた炭坑生活もそろそろ終焉。そこで意見が分かれる父と息子。どちらの意見も人間らしい。最後の親父の言葉がいっちゃん真実。

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2017年07月16日

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